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お皿の上のピラミッド

背の高いシフォンケーキを倒さずに食べたこと、ある?
私は今日初めて倒さず食べることに成功したよ。
今までできると思ってなかったけど、やろうと思ったら案外できることってあるよね。

でも、今日はなんとなくできるような気がした。
少しずつ崩していくうちにピラミッド造りをひらめいたからだ。
最初こそ危なっかしい揺れ方をしていたふわふわも、徐々にバランスを取りピラミッドを形作ってゆく。
クリームの重みで首をもたげたスポンジは背中の方から見ると今にも倒れそうだったけれど、裏側では広い裾野が安定性を保っていた。

土台が安定していると安心感があるな。
当たり前のことのようだけれど、土台って大事。

私たちの土台はほとんどの場合、家族にある。
人間関係のパターンにおける土台だ。
ほんとに?と思っているあなたにも私にも
どんな家族であっても、一番小さくて一番最初の社会としてある土台。
実際にどうであるかということよりも、心の奥底でどう捉えているかということの方が私たちを作り上げている。

それがどんなに地盤の緩いところに置かれ、細い柱であったとしても
そこに存在している限り、ひらめきがある限り
丈夫なお皿に置いてあげることも、安定性のある形や素材にすることも、再建ですら可能なのだ。
ということを信じて伴走するのはカウンセラーの大きな役目だと思っている。
最初から深くて大きなお皿に乗せられた、ピラミッド型のベイクドチーズケーキなら大丈夫かもしれないけれど(それでも大丈夫じゃないこともある)。
物心ついたときにはグラグラのふわふわのシフォンケーキで宙に浮いてるかも知れないもんね。キャッチできたらいいな。
いや、するぞ。
だから一緒に人生を味わわせてください(告白?)。


今日も素敵な夢をいっぱいありがとう。
いいえ、どういたしまして。




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