東大英語で学ぶ英文解釈(2) 解説(関係詞節の範囲を見極める)
2020年の東大の最後のつめです。
* 問題はこちらから☟
… everything from music and the places we would like to go to friendship.
の部分です。"the places" と "we" の間には,関係詞が省略されていますが,どこまでが関係詞節でしょうか。"we would like to go to friendship" までにしてはいけません。そもそも「友情に行きたい」では意味がつながりません。では,"we would like to go to" まででしょうか。そうすると,"friendship" という名詞が浮いてしまいます。ここは,
"we would like to go" まで
が関係詞節の支配域になります。
では,"to friendship" はどこにつながるのでしょうか。ここは,"from A to B" です。"everything" の後ろに "from A to B" をおいて,「 everything の範囲を具体的に示す」ことはしばしばあります。この具体例については,添付ファイルをご覧下さい。
最後に補足です。関係詞節が "we would like to go" までといっても,
先行詞が関係詞節内に戻る場所がないのでは?
と思った人がいるかもしれません。これは
関係副詞 that の省略
なので,それで良いのです。関係副詞の that は,省略されるのが普通なので,あまり見たことがないかもしれませんが,
先行詞が the place や -where の場合
関係副詞の that をとる
ことができます。ただし,先ほども述べましたが,これは通例省略されます。今回はこの関係副詞 that が省略された形です。
* 本文全体の構文解析および訳はこちら☟
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