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両立支援コーディネーターというのをご存知でしょうか。

両立支援コーディネーターとは、医療機関、企業、公的相談機関等に所属し、医療や心理学、労働関係法令や労務管理等両立支援に関する基礎的な知識や考え方等の一定の研修を受講し、労働者(患者)や家族からの依頼を受けて労働者に寄り添いながら相談支援を実施し、また、労働者、主治医、企業・産業医のコミュニケーションのサポートを行う者とされています。 

独立行政法人労働者健康安全機構主催で、治療と職業生活の両立支援体制を目的として開催されている養成研修です。 

無料で受けられる講習ですが、資料も豊富なためか、競争率が高く、申込しても地元以外では抽選で外れてしまうことも多いです。 

患者・家族が治療と職業生活の両立を図る上で、多くの場合、医療と職場間の連携が必要ですが、実際の治療現場では、職場との連携や協議に注力できるほどの自由度が乏しいといった理由から、十分な連携が機能しておらず、職場においても積極的な支援はまだまだ難しいのが現状です。 

そうした中、コーディネーターによる患者・家族と医師・医療ソーシャルワーカー等の医療側と産業医・衛生管理者・人事労務管理者などの企業側の三者間の情報共有が期待されています。 

数年前に私が参加した際には、医療関係の方と社会保険労務士の方が半々といったところでした。 

講義内容や配布テキストの中身もとても充実しており、大変勉強になりました。 

心と身体、病との両立支援分野は実際のキャリアカウンセリングで課題も感じていますし、受講できてよかったです。 

今ガンは2人に1人、糖尿病は5人に1人がなる時代。
病を抱えながら就労を希望されるケースも多く、心情配慮だけでも法律だけでもない総合的なサポートが必要になっています。

それぞれの分野の専門家が協力し合い連携してサポートすることがますます求められています。 

そして、その中でキャリコンが何ができるのか。

個人的にはキャリコンはこの立ち位置は得意なのではないかと思います。
関係各所にバランス良く関わる感覚にはおそらくピカイチですよね。 

ただ、キャリコン仲間でもこの分野に踏み込む力量と覚悟があるかどうかはやはり問われる気がしました。 

単に研修を受けてホルダーになりたいというだけでは実務で成り立たない分野。 

専門家が多いので、中途半端に入ってしまうと「あなたに何ができるのか」と言われてもおかしくない立ち位置ですしね。 

労働者の代理行為も禁止されていますから、CLのために全体を俯瞰し環境介入できる力と調整・連携能力が問われると思います。 

カウンセリングも法律も幅広く勉強しているキャリコンだからできる支援はもちろんあると思います。

ご興味のある方は受講してみてくださいね。

【専門家監修】中小企業に求められる、治療と仕事の両立支援体制の構築について
治療と仕事を両立する環境を構築する上での現状の課題とポイント、実践例についてお伝えしています。




最後まで読んでいただきありがとうございます。サポートはキャリアコンサルティングの普及活動に活用させて頂きます。