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※月経の話題なので苦手な方はご遠慮ください

※月経の話題なので苦手な方はご遠慮ください。

月経の症状は人それぞれ。
私は格別の痛みはない代わり、明らかに過眠になる。
先日も昼日中に5時間ぶっ通しで眠り、夕方に起きて「やだなあ、夜眠れなくなるじゃん」と憂慮したのが前フリかのように夜もしっかりと寝ついて、中途覚醒すらないまま翌朝はいつもより2時間寝坊した。乳児のように寝る。連休だったのが幸いした。

ほんとに、初日や二日目が出勤日だと眠くてつらい。普段なら寝つきに直結するカフェインもあっさり無効化されてしまう。困る。
甚だしい苦痛があるわけではないので生理休暇を取った経験はないのだけど、過眠を理由に申請するのもありなのかな。

現朝ドラ「虎に翼」の主人公寅子は月経痛が重く、通う大学を四日間休むほど。
しかし同期のよねさんはおそらく生理が軽い。血が漏れなきゃいいんだ、という言葉で済んでいる。
私も正直そう思ってた。やたら眠くなるのが生理の症状だと気づいたのは大人になってからだ。私にとって生理とは、長らく経血の面倒さだけだった。
成長につれ、お産と直結するものだと知ったのはいつ頃だろう。

高校生の時、古典についてのコラムを集めた「文車日記」(田辺聖子)という文庫本を夢中で読んだ時期があった。今でも十指に入る愛読書。

その中で、著者の田辺聖子さんが興味深い説を唱えている。枕草子を書いた清少納言は子供を持たなかったんじゃないか、と。
その昔、子供を持たない女は「石女」と呼ばれた、とある。うまずめ、と読む。あからさまな字面に、ひでえ、と高校生当時の私はどん引いた。デリカシーが無さすぎる。センシティブのかけらもない。
でもそれが古典の醍醐味の一つでもある、と今は理解している。現在と昔はこんなにも違うのに、一方でこんなにも同じ。それが古典の何よりの面白さだ。
「石女」の字に、当時の子供を持たない人への眼差しがよくわかる。
平安時代の人は、生理の時どうしてたんだろ。

思い返せば「毎日続けよう」と決意した運動の半分は生理で頓挫している。それを言い訳にするな、みたいなこと言う人もいるんだろうな。
無茶言うな、こんなだるくてめんどくて仕方ないもん、毎月くるんだからな。
しかし女性アスリートはその辺りと絶対向き合わなくてはいけないよな。どうしてるんだろう、スポーツ科学の分野なのかなあ。

よく眠る上に空腹も感じにくい、だけど不思議とお通じが良くなるから、生理期間は体重が落ちる。(すぐ戻るけどね!)経血は最初の三日をやり過ごすのに毎度ヒヤヒヤする。(ショーツ型のナプキンの登場には喝采をあげた)始まる時と終わる時は少しだけ頭痛がして、毎度必ず発生するその律儀さにちょっと感心する。
これと毎月付き合ってるんだよなあ、えらいことだ、と不思議な気持ち。毎月の頻度で向き合うものなら、もっと深く知ってもいいんじゃないか、とアラフォーにして思う。本を探してみます。

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