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【感想89】サンクスギビング

 年末年始、絶妙に面白いバラエティ多いせいでSEED DESTINY見進められないわ。

 スプラッター、ホラーの2つの側面から見ても花丸クラスに面白いのが年末に来てくれてうれしい。
単発ネタの嘘予告からここまでエンタメ要素を増して映画一本として魅せている点だけじゃなくて、ホラーとしての見せ方やスプラッター描写の力の入れ方も十二分に満足できるレベルの内容なので友達と見に行く一本としてもちょうどいい面白さだと思う。

 ライトマートというスーパーマーケットで起きた感謝祭の日に行ったセールでの暴動をきっかけに、恨みを持った殺人鬼が次々と暴動に関わっていた人を襲っていくお話。

 まずこの暴動が起きた1年後に事件が始まる、ていう構図ではあるんだけれど、序盤にある暴動のシーンが一番面白いまであるかもしれない。
絵にかいたような陽気でバカなアメリカンティーンエイジャーの男女集団が、身内が経営者だからっていう理由でセール開始前に締めていた店内で先に買い物をするうえに扉の向こうのバリケードで抑えられているお客に向かって煽りまくる。客は客でF*ckしか言わないし、店内に押し入った後のめちゃくちゃ具合は一般市民だとしたらあり得ないぐらい暴虐武人っぷりを発揮する。しかも真っ先に店に入りたい理由が「先着100名限定のワッフルメーカー」なのがよりひどい。
この辺りの件でどんな温度感のスプラッター描写をするのかは察しがつけられたので、そういうのに苦手意識ある人はここを基準に身構えてほしい。

 1年後からの殺人鬼が繰り出すバラエティ豊かな殺人方法も見どころ満載。特に個人的にはオーブン丸焼き前にやる下ごしらえ、一緒に行った友達は鼓膜破りのシーンがお気に入り。この2シーンは後半のシーンなだけあって緊張感含めた緩急の入れ方も心臓に悪いやり方しているので、見る予定の人は楽しみにしていてほしい。


 人によっては「B級映画だ!」て言いそう、というか若干冷笑してそうな男グループがまさにそんな感想を言いながら歩いていたけれど、80年代とかに多かったまっすぐなスラッシャー映画を2023年に『X』『Pearl』に続いて見れるだけでもすごくありがたいことなんだと思う。
これが2023年最後に映画館で見る映画っていうのもいいよね。てなれたのは良かった。

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