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見た映画と読んだ本の感想。あとたまに日記。

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【感想まとめ5】4~6月に見た映画のオススメ

 簡単に計算したら半年で84本は見てたっぽい。なんだかんだでドラマやアニメもちゃんと腰据えて見れるように家の環境整えたいけど、見る時間作れんのかなあ。休みがほぼ外出る生活になると難しいね。 14歳の栞(2021) 中学2年生のクラス全員にインタビューと密着をして撮った映画。ドキュメンタリーにかなり近い。  この映画が怖いのは等身大の中学2年生の声が2時間以上頭に流し込まれることで、自分の過去を振り返って同じような青さを思い出したり、全く共感できずに特定の子を悪く見てしまっ

    • 【感想125】数分間のエールを

       ライトな作品なんだけれど、キッチリと伝えたいものに筋を通して表現しているのもあって見終わった後に残るものはすごく大きいと思う。 映像表現も面白いところが多いし、話自体も飽きる前にサクッと着地させる潔さもあっていろんな人に見てもらいやすいのは良い作りだなあと。 他人に勧めやすい ★★★★★ 個人的に好きか  ★★★☆☆  創作賛歌を謳いつつも挫折した人たちを交えた葛藤も混ぜつつ、最終的に叩き出す結論はドストレートに熱いメッセージで正直この手の説教臭い作品に対して久々にグッ

      • 【感想124】パストライブス/再会

         やっと見に行けたけれど、ちゃんと好きな物語でよかった。 これを恋愛ものって呼ぶことはできるけれど、それ以外の恋愛カテゴリーに入れることはできないようなもどかしさが詰まっているし現代でのリアリティの強さがより際立ついい作品だと思う。 他人に勧めやすい ★★★☆☆ 個人的に好きか  ★★★★★  『秒速5センチメートル』がどうしても浮かぶような作品だけれど、歳をとってから再会する上にひと悶着あったうえでさらにもう一回再会する、かなり入り組んだ展開なうえに着地点は人によっては

        • 【感想123】蛇の道

           旧作も早稲田松竹で上映したタイミングで見に行ったけれど、どっちにも別々の良さがあって見ている側でも撮りなおした意義がある作品になってるなとは感じられた。 大筋は変わらずとも、舞台を日本からフランスに変えた意味や哀川翔演じた新島が女性として柴咲コウが演じることで与えられる異なる印象は今作でしか味わえないものになっているので、別に旧作をわざわざ見に行かないといけないものにはなってないのもいいところだとは思う。 他人に勧めやすい ★★★☆☆ 個人的に好きか  ★★★☆☆  と

        【感想まとめ5】4~6月に見た映画のオススメ

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          読書は教養を深める最も合理的な手段です。

           ここ2ヶ月は溜まっていた本を読み進めることが出来ていて、小市民シリーズの岐阜旅行前読破も達成できそうなので結構時間はうまく作れていたもんです。 中でも朝井リョウの1冊目のエッセイは結構面白くて、こういう学生生活なら楽しいよな、大学受験前に戻れたら宇治に借りてのんびり真面目に過ごしてみたいな、俺も腹の調子が悪いとああいう心配あるな、とか羨望もありつつもかなり楽しめた。 なら続きも読むのかといわれると、2冊目以降は本屋で軽く中身を見た時に痔の話しか出てこなくてハハwとこけにしな

          読書は教養を深める最も合理的な手段です。

          【感想122】違国日記

           朱夏の制作でアニメもやるけれど、多分実写の方が面白く見れるとは思った。 役者の力がーとか言いたいところだけれど、シンプルにフィクションとしての触感よりもリアルの触感の方が合っている題材なんだと思う。アフタヌーン掲載作は結構好みの漫画が多くていくつか読んでいるけれど、そういう作風の漫画が結構あるなってイメージある。青年誌だとそういうもんなのかな。 他人に勧めやすい ★☆☆☆☆ 個人的に好きか  ★★★☆☆  独り身になった朝と引き取った槇生との共同生活を通して打ち解け合っ

          【感想122】違国日記

          セカイシンフォニー2024 夜の部 に行ってきました。

          ※本記事は電気通信大学声優文化研究会のマガジンへの寄稿となります。  2024年にて齢27を迎える男ですが、2つしかないやり込んでいるソシャゲのうちの1つがプロセカ、そしてそのイベントにそこそこ通っています。 今回いったセカイシンフォニー2024夜の部の感想をサラッと書き残しておきます。 プロセカとは めちゃくちゃ雑に言うと「ボカロをメインに据えたガルパ」。なのでカバー曲としてボーカロイド曲が定期的に配信されたり、ボカロP作曲のオリジナル曲が提供されていたりと2010年前

          セカイシンフォニー2024 夜の部 に行ってきました。

          【感想121】からかい上手の高木さん

           俺は何回このおっさんに脳を焼かれなきゃいけないんだ。 他人に勧めやすい ★★★★★ 個人的に好きか  ★★★☆☆  ドラマ版映画版と漫画アニメで決定的に違うのが視点の置き方で、前者だと俯瞰的な視点で物語を見ていくおかげで距離を縮めきれない二人のもどかしい恋愛模様を見届けるっていう要素が色濃くなっているおかげもあって、原作では薄味気味だった恋愛要素がかなり強くなりつつも実際にいたらこんな雰囲気だろうなぁ、というのを味わえる。  漫画アニメではポップなコメディの要素が強か

          【感想121】からかい上手の高木さん

          【感想120】ミッシング

           かなり面白い。  SNSでのバッシングについての描写が説教でもなく、それら含めて悪意に対峙する人たちのやるせない描写を淡々と描き続けてるのがいい。 モデルの事件がある分リアリティを感じるというよりも、地に足の着いた展開のされ方がより見ている側を嫌な気分にさせるし、いち登場人物としての視点を与えられるような気になるのもなんだか掌の上で転がされてる気がして嫌だなあとも思った。 他人に勧めやすい ★★★★☆ 個人的に好きか  ★★★★☆  ずっと荒れっぱなしの母親である沙織

          【感想120】ミッシング

          【感想119】ありふれた教室

           『落下の解剖学』でも取っていた、事実は見せずに真実に辿り着こうとする過程を見ていく方式の映画。 スケールが学校の中だけとかなり縮小された代わりに身近な環境に移ったことや直接司法が絡んでくるような場面ではないところが焦点なのもあって、見ていてかなり嫌な気分になる空気が続くうえに光明はほぼ見えないことをより実感をもって思い知らされる体験になるのでかなりハード。でも面白い。  あと日本版ポスターのキャッチコピーが涙に見えるような位置と配色にあるのは久々にイカしたポスターじゃん、

          【感想119】ありふれた教室

          【感想118.1】トラペジウム のまとまりきらない話

           今回はオタクと2人で見に行ったのもあって見終わった後にいろいろ話はしたけれど、徹頭徹尾吐き出しておかないと収まりがよくないのでとにかく見て感じたことを全部書き下ろすことにした。  タイミング合わずで公開1週目の平日木曜という、公開から6日目になる日に見に行ったので周りの友達やSNS(というかTwitter上)での声は一通り目を通してから見に行くことになった。 正直、否の感想を持った人はキャラクターの感情理解や行動原理に対して自己ベースで考えるかつ他人からの影響や反論に対し

          【感想118.1】トラペジウム のまとまりきらない話

          声優・アニメ漫画以外にも見ていきたいものがある。

          名前 / すいーつ 好きな声優 / 宮本侑芽 好きなアニメ / 普通の女子高生が【ろこどる】やってみた 職業 / 会社員:声豚 はじめに 声優文化研究会OBのswt0149です。 このnoteでは見た映画の感想8割、読んだ本の感想1割、日記1割という大量のインプットの果てのアウトプット先となっています。 アニメ自体は毎クール10本前後視聴と、学生時代と比べたら激減してしまいました。代わりに懐事情が暖かくなってきたこともあって、もともと好きだった映画館で映画を観る余裕が生

          声優・アニメ漫画以外にも見ていきたいものがある。

          【感想118】トラペジウム

           久々にアニメ映画でバチコリと適合できる作品だった。 散々揶揄されていたことも大嘘で、高山一実による東ゆうへの慈愛と赦しを通してアイドルを目指すことへのメッセージを感じ取れた。 他人に勧めやすい ★★★☆☆ 個人的に好きか  ★★★★★  見る前に気を使ってほしい所としては映像による表現の手数で、映す場所や天気というわかりやすいところから人物の仕草や視線といった細かいところまで、かなりわかりやすくセリフ外で描写を積み重ねている。 しかもOPで東ゆいの幼少期をダイジェストで

          【感想118】トラペジウム

          【感想117】恋するプリテンダー

           見に行った理由が『マダムウェブ』で見たシドニー・スウィーニーが9割以上を占めるけど、思った以上に面白かった。 『ピーター・ラビット』2作の監督のウィル・グラックが監督なだけあって、かなり強めなパンチあるギャグとシェイクスピアの『空騒ぎ』を元にした話はラブコメディとして王道の面白さを持っているし、気軽に見に行って楽しめる作品だと思う。 土曜の朝一に行ったらほぼほぼ一人で来た人だったので、カップルに囲まれるのは…ていうのも杞憂だった。そういう人はみんなコナン行ってるよな。 他

          【感想117】恋するプリテンダー

          【感想116】カメラを止めるな!

           良くない人がやるお得意の「まぁ、言われてるほどには…」みたいな温度感を感じるかもしれないけれど、面白かったです。 『インベスターZ』の損切に対する反例としてよく挙がっていたけれど、この映画はそういうのとはちょっとかみ合わない気がする。見てから気づいたことだけれど。 他人に勧めやすい ★★★★★ 個人的に好きか  ★☆☆☆☆  まず30分強のワンカット映像を見た後に裏で何が起こっていたかの答え合わせをするのが残りのパートという構成。  大前提として、前半のワンカットシー

          【感想116】カメラを止めるな!

          [感想18]グリフィスの傷

           正直、今年出版された本の中でトップ3は安泰なぐらい好みにハマった。 平均20ページ前後の10篇の短編と2時間あれば全て読めてしまうので、本屋で見かけたらぜひ読んでほしい。  どれも傷を題材としていて、目に見える/見えない傷やそれが癒えること、傷を負わせた人や負った人と、様々な視点や要素を踏まえたうえでのお話になってる。特にお気に入りなのは『結露』と『まぶたの光』。  特に表題にもなっている『グリフィスの傷』は現代(というより身近なオタクたち含む人たち)により合うテーマで

          [感想18]グリフィスの傷