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心と脳のカラクリ

本日、レーシックを受けてきました!!
手術自体ももちろんドキドキだったのですが、かれこれ30年近くメガネで過ごしていたので、メガネのない世界にドキドキしています笑
手術後は、メガネを持っているのに視界が見えていることにすごくドキドキしていました笑笑
明日の朝、目が覚めてすぐメガネをかけずに見える世界に飛び込みます。
数か月前の自分では思ってもみなかったアクションです。

さて、今回は認知科学コーチングに関するいくつかの用語を説明させていただきます。
前回の記事でお伝えさせていただいた認知科学コーチングの特徴は、生きてきた中見聞きしたこと、経験や人からの影響で出来上がったルール・常識など、無意識のうちに出来上がった(縛りとなっている)内部システムを変更し、未来を変えることです。
そのための、いくつか用語を説明します。

エフィカシー:何かわからないけどやれる気がする!

前回の記事で【ゴール】についてご紹介させていただきました。
ゴール達成には「エフィカシー」というものが重要です!
エフィカシーとは元々は心理学用語で、日本語には自己効力感とも訳されます。
コーチングにおいては「自己能力の自己評価」のことで、
じゃあ自己能力って何か、というと、ゴールを達成する自己能力、です
つまり「ゴールを達成する自己能力の自己評価」になります。

どんな状態かというと、ワンピースのルフィを思い浮かべてください。
彼は「海賊王に俺はなる!」というゴールを立てています。
この言葉、第一話での高らかな宣言です。

ルフィはそもそも、泳ぐことすらできません。
その時は船もない、仲間もいない、あらゆるないない尽くしでした。
そんな状態からしたら、めちゃくちゃ現状の外ですよね。
それでも彼は「海賊王になる」と決めていたし、やれるでしょ!と思って旅に出た。
まだ何もないけど、海賊王になるんだ、ゴールを達成する能力が自分にはあるんだ、というエフィカシーがめちゃくちゃ高いっていう状態なんです。


モンキー・D・ルフィ by いらすとや

ゴール達成に最も重要なものはこのエフィカシーである、ということを覚えていていただけると幸いです。

RASとスコトーマ:人は自分が見たいものだけ見てる

でも、ゴールって現状の外側なんでしょ?見えないのにどうするの?って思いますよね。
その説明をするのに私たちの脳の機能についてお伝えさせてください。

私たちにはRAS(Reticular Activating System)という脳機能があります。
RASは入力された情報から、脳にインプットする情報を選択しています。
自分が重要だと思うもの(今の心の中で価値があると思っているもの)しか見ていません。
これはつまり、積極的に何の情報も入れない機能。10,000あったら9,999を入れない、という機能だということもできます。
RASとは自分にとって必要な情報だけを脳にインプットするシャッターなんです。

ただし、このRASがあることによりスコトーマが存在します。
元々眼科用語で「盲点」という意味で、心理学の世界で転じてスコトーマ=心理的盲点、となりました。
先ほど、RASは10,000あったら9,999を入れない、という機能だとお話ししました。
つまり9,999は無意識にとって重要ではないものと認識して見ていない、
この見えていない部分のことをスコトーマといいます。

つまり、今のままの自分で見えている世界はRASが情報を選択した結果で、Goal設定がなされるとRASが今までスコトーマとなっていた部分が見えるようになり、ゴールに関する情報がどんどん見えてくるようになる、ということです!
と、言われても、なんか雲をつかむような感覚があるかもしれません。感覚をつかむには一度ゴールを設定していきましょう!

 気分転換の参照:こちらでスコトーマについて体感してみてください。

コンフォートゾーン:変化しないのにもエネルギーがいる

ただ、じゃあ何故そのGoalに一直線に迎えていないのか、というと、簡単に言えば現状がコンフォートゾーンだから、ということになります。
無意識にとって居心地がいい状態をコンフォートゾーンといいます。

コンフォートゾーンというのは心理学用語なんですが、認知科学で言うとホメオスタシスのことです。
ホメオスタシスというのは、恒常性維持機能のことで、一度設定したらその場にい続けようとする力。
たとえば体温ってある程度一定じゃないですか。
サウナみたいなところでも、極寒の氷の世界にいても、体内の温度は維持しようとしています。
一定温度にしようとしてエネルギーを使っている、という状態で、変わらないってことは最もエネルギーを使うんですが、ホメオスタシスがあるから人間は生きていけるんですよね。
そして、このコンフォートゾーンは身体だけではなくマインドの世界にも存在します!

つまり、我々のマインドにも「現状のコンフォートゾーンを維持したい!」という強い力が働いているということなんです。
そして、この力はとてもとても強力で、一見すると変わっていないように見えるんですが、全力で現状にい続けようとしている状態になります。
(マリッジブルーなんかはこのいい例ですが、それはまた何かの機会で)

コーチングでは、ゴールの臨場感を高めることでコンフォートゾーンを未来側に動かしていきます。
コンフォートゾーンがずれることで、ホメオスタシスがゴールを維持しようとすることで、ゴールへと向かう力が生まれていきます。

セルフトーク:言葉が感情を想起する

ゴールを設定した後、その臨場感を高める方法がセルフトークになります。
セルフトークは無意識に自分に話しかけている言葉で、パフォーマンスを決定づけるものです。
人間は一日に3万~5万回自分に語り掛けているといわれています。

自分が語り掛ける言葉によって、映像が生まれ、生まれた映像が感情を想起する。
その感情が自己イメージを形成し、そして、コンフォートゾーンを作り上げます。
セルフトークはあるべき未来のコンフォートゾーンをよりリアルにしていくために極めて重要です。

ただ、いくら良いゴール設定ができたとしても、毎日「自分にはできない、無理だ」とセルフトークを繰り返していては、ゴールを達成できません。
ネガティブセルフトークはポジティブに書き換えます。
「できない」「またやってしまった」ではなく「自分らしくない」とネガティブセルフトークをどんどんカットしていきましょう!

おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございます!
前回の記事では認知科学に基づくコーチングは何か、
今回の記事ではその中で押さえておきたい知識について説明させていただきました。
少しでも、認知科学コーチングについての理解が深まっていれば幸いです。
そして、一人でも多くの人が想像もつかない未来に行ける世界を楽しみにしています。

また更新します!
これからもよろしくお願いします!!

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