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古民家片付け(ミステリ編)

今回はこの古民家を探索して出てきたミステリーの話です。
ミステリーと言ってもホラーの方ではないですよ、推理物編です。
前回も私の中のコナンのメガネキランしましたが、私は片付けの夕暮れの中で気づきました。

おや……?
土地に面している2つの納屋の間から伸びた夕暮れの光の帯が、ちょうど玄関の黄色いドアを照らしている……?
(写真に撮ればよかった)

これは光の帯に気づいて玄関の正面から夕陽を写したところですが、外側から撮らないとわからないですね。
ちょうど2棟の納屋の真ん中に夕陽が落ちていく様子が見えるロケーションになっています。

ところで最初この家を見た時からなぜだろう?と思っていたことがありまして、とにかく母家が発見しづらい。
まず2棟の納屋が立ち塞がり、その納屋の間の道を通って真ん中に例の見つかった井戸、その傍らの大木(にれの木だそうです)その向こうに母家が見える。
そのおかげで今まで発見されづらかったと思うのですが、普通に住んでいたらなんとも奥まったところに立っている家。
そこが森の中の絵本的雰囲気で気に入っているのですが、ずいぶん隠れ家っぽく建てたなあと思っていたのです。

Googleアースで正面から見るとこう
Googleアースは上からだと
木に隠れて見えないので図に書きました

そして前々から玄関の姿見はやけに大きいなあと思っていました。

今は荷物で隠れてますが
玄関左奥の姿見は床まで届く大きな物です
片付け前の初期の頃の写真にも写ってます

このどーんと広い土間の玄関と姿見の鏡も気に入っていたのですが、まさかそれはこの玄関から差し込む夕陽の光の帯を反射して、より照らし出すための仕掛けだった…?
家に帰宅してから思いついたのですが、2棟の納屋でゲートのように夕陽の道を作り、玄関先の姿見の鏡に夕陽の光を反射させる仕掛けなのかもしれない。

ところで屋根裏収納片付けの際に「大正3年に何かを建設した」という様な内容の大きな木製の札が見つかってまして、片付けの合間には判読する余裕も写真を撮る余裕もなかったのですが、もし大正3年の建設が井戸のことを指していたとしたら…(今度写真撮っときます)
大正3年とは101年前、家の建築年数(約70年〜80年弱)とは合わないですが、井戸の建設と同時期に植樹されていたと思われる、井戸の傍らにあるにれの木とも年数が合いそうです。(井戸の建設時期は不明でしたが、にれの木は見た目100年ほど)

つまりこの土地には井戸とにれの木が先にあり、井戸の建設から約20〜30年後この土地に家を建てた大工さんが井戸を中心として2棟の納屋の間から夕陽を眺め、玄関の姿見の鏡までその光が差し込むというロケーションの家を作った、ということに?

推察を図にしてみました

昔の時代になんという粋な仕掛けで建物を考える大工さんなんだろう。
最初に太い鍼、屋根裏の骨組みを見た時から尊敬の念で想っていましたが、改めてこの建物を作った大工さんの粋さに感心しました。
自然の仕掛けと融合させて上手く取り込み、建物と一体化させようという試みがここにはあります。

ここで夕暮れに玄関のドアを開け放ち、大きな姿見の鏡に夕陽の光の帯を照らすことで姿見の裏から隠し財産でも現れる仕掛けがあれば、本当にコナンや金田一の世界ですね。
今度試してみよう。(半分本気)

姿見の鏡への反射は完全に家に帰ってきてから思いついたので、今度夕陽の光がまぶしい時に写真に撮ってみようと思います。

この時は夕陽もすぐ雲に隠れてしまったので
今度夕陽がまぶしい時にリベンジ

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