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井戸にまつわるエトセトラ
本日は町内に一軒だけあるという井戸屋さんに古民家で見つかった井戸を見てもらいました。
果たして井戸は無事使えそうなのか…⁉︎
そこから水は湧き出ているのか。
結論からいうと井戸からこんこんと水は湧き出ていました。
こちらをご覧ください。
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おわかりいただけただろうか。
あの長い棒切れがズブズブと沈んでいき、さらに底にまだ到達しないではありませんか。
土だと思っていたのは水が湧き出ていて土が混ざって泥水になった状態であり、水は常にこんこんと湧き出ているようなのです。
だけど…
今考えている井戸水の使用方法は主に庭の花や畑への水撒きにと思っているのですが、こんな泥水状態で使えるのでしょうか?(しかも棒でかき混ぜるとけっこうくさい臭い)
それは井戸屋さんに言わせると井戸の掃除をしていないためで、井戸屋さんにお願いして専門の井戸掃除をすればちゃんときれいな水になるとのこと。
くさい臭いも土の臭いだそうで、使えない水だとこんなものじゃないほどくさいのだそうです。
今は排水溝のフタのみで枝も枯れ葉も入り放題だし、井戸掃除をした後は土管部分に鉄製のフタをして水を汲み上げるモーターの管を通す穴だけ開ければ、いつでもきれいな水を使えるようになるそうです。
しかも井戸を使えるようにするボーリング作業(掘削作業)で何十万もかかるのでは…と心配していたのですが、井戸掃除代5万+水を汲み上げるモーター代6〜7万で使えるようになる、とのことでした。
想像より少ない経費でホッ😮💨
しかもそれでずっと井戸の水を使えるなら安いものだと感じました。
さらに井戸屋さんは
「このあたりは川と同じ水脈が走っている井戸が多いのでかなりきれいな水だと思います。同じ地域でも川より離れた向こう側は泥炭地の泥水で、同じ井戸の水でもすごく臭いんですよ」
と言っていました。
それはうれしい!
常にきれいな水脈が循環している土地になればいい流れも入ること間違いなし。
他にも井戸の土管まわりにぐるぐる囲うようにアーチを作っている木の根を見て、
「土管のまわりに木の根が張っているということは、この木があるより前から井戸がある可能性がありますね」
と言っていました。
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素人目に見ても大木は100年以上経ってそうな気がします。
古民家の築年は70〜80年弱ではないかと言われているので、井戸は古民家よりも大木よりも前からここにあったということに?
謎は深まります。
他にも井戸の中に見える水の汲み上げ用と思われるパイプ部がどこにつながっているのか(パイプから汲み上げ、または排水してる先の部分)を探しましたが、土地の横にある浅い排水路、庭、家の中を探しても見つかりませんでした。
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地中を掘り起こしてパイプの先を探すのは現実的ではないので探すのは諦め、新しく汲み上げ用のモーターの管を設置することにします。
あとこの井戸から少し離れてもう1つ井戸が見つかったので、それも見てもらうことにしました。
木の枝や大きい石に隠れていたものをだんなが発見したものです。
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こちらも水が湧き出ているようですが井戸屋さんは
「こんな風に近い場所に土管を埋めて井戸を2つ作るやり方は初めて見る」
と首をかしげていました。
おそらく今までの経験から推察すると2つの土管は地中でつながっており、見つけた2つ目の井戸が水が湧き出ている本体で、大木下の井戸はろ過の役割をして、砂や土でろ過したさらにきれいな水を汲み上げて使っていたのではないか、とのことでした。
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しかしこれらは推測であり、実際に井戸掃除をしてみないとわからないことであります。
井戸屋さんは
「この井戸使えるように掃除してみたいですね、楽しみです」
と職人の目で井戸を見ていましたが、私は(こんな汚くてくさい泥水を掃除したいなんてすごい…)と思っていました。
ただ私達の古民家掃除もかなり先のヴィジョン、イメージがあるからそれに向かって進めていますが、たいていまわりの友人に写真を見せると「よくこんな状態から掃除してるね〜!大変でしょう」と驚かれます。
それと同じで井戸屋さんも井戸からこんこんときれいな水脈が溢れている想像がついているのでしょう。
井戸屋さんのお眼鏡にかないそうな井戸でよかったと思いました。
とりあえず井戸の件は急ぎではないので、また春先の雪解け時期に井戸掃除をお願いすることにしました。
井戸の復活のきざしが見えて、また古民家への縁と縁起の良さを感じた出来事でした。
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