小学校時代の貴重な学び経験①

過去の自分を振り返って、「あぁ、あれはいい経験だったなぁ」と思うことが2つほどあるので、今回はそのうちの1つを書きます。

「日本一周漢字テスト」

もう10年近く前、小学校5年か6年の時の話です。

私のクラスでは毎日漢字テストが実施されていました。しかしそれは普通の漢字テストではなく、すごろくの要素を取り入れた「日本一周漢字テスト」でした。

最初はみな北海道からスタートし、テストに合格するごとに、青森→岩手→宮城・・・・・・というように北から順に次の都道府県へコマを進めていき、ゴールの沖縄を目指すというルールです。不合格の場合は、今いる都道府県で「足止め」をくらいます。

テストとはいえこうしたゲーム的な要素が取り入れられていたこともあり、なかなか楽しかった記憶があります。

この漢字テストが始まって間もないころ、私は数回連続で合格点に達することができず、岩手県あたりで足止めをくらっていたことがありました。

そんな時、ある一人のクラスメイトから

「えー!お前まだそんなところにいるの?おっそw」みたいに煽られることがありました。今思えば、こんなのは小学生のかわいい日常ですよね(笑)

しかし私も当時は小学生。煽られるがままに、めちゃめちゃ悔しくて仕方がない気持ちが湧き上がってきたのを覚えています。

そんな「悔しい」という感情に引っ張られるようにして、私はこの日から、1日にノート1ページ分の漢字練習をすることにしました。

とにかくバカにされたことが悔しかった。なんとしてでも勝ちたかった。そんな悔しさだけを原動力に、ひたすらに、がむしゃらに漢字練習に取り組んでいったのです。

そうして漢字練習を続けていたある日。ふと気が付くと、私はその漢字テストで、みんなより10個くらい先の都道府県にコマを進めていたのでした。独走状態に入っていたのです。

「努力が結果に結びつく」を小学生時代に経験できた

最初はクラスメイトにバカにされるような位置にいた私。煽られて焚きつけられて、その悔しさを晴らす一心で漢字練習に取り組んだ。その努力が、結果として表れた。しかも群を抜いていい結果として。

当時は本当に「バカにされた悔しさ」だけを燃料にして突っ走っていました。しかし大学生の今になって振り返ると、たかが漢字練習と言えど

「悔しい思いをする→頑張る→結果に表れる」

というプロセスを小学生時代に経験できたというのは、本当に貴重で幸せなことだったのかもなぁと思うわけです。

今の私はどうだろう?

じゃあ、大学生になった今の私はどうだろう?この時ほどの熱量を、今の私は持っているだろうか?

いや、今の私は、この時の私ほどの熱量を持てていないような気がします。

例え誰かにバカにされても、悔しい思いをしても、限度こそあれ大抵は冷静に振る舞えるようになってしまった。自分の心の中で消化できるようになってしまった。

良く言えば、それは大人になった証なのかもしれません。いや、大人になってしまった証でしょうか。

けれど、小学生の頃の私が持っていたような、がむしゃらに何かに打ち込む熱量を再び手にしたい。

そんなことを思う、7月最初の夜でした。

【追記】②も書きました。ぜひ読んでいただけると嬉しいです!


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