集中って何だろうと

自分のお仕事の現場では楽譜を見ながら演奏します。

その日初めて見る譜面を本番前に1回どおりリハーサルをします。中には過去に演奏したことのある譜面も含まれています。

そのリハーサルもなかなかの緊張感はありますが、本番ではない、という、安心感もあります。

音を出してみて、お、ここ、ちょっと注意が必要だな!とか、あ、こういうサウンドなのね、とか、あっちのこのパートと一緒にうごくのね、とか、を味わいながら、演奏します。譜面も、しっかり見るというよりも、見えていると言った表現に近い感じなので、全体が見えています。

見えている物をただ、演奏していくので、音ミスしたりは多少合ったとしても、淡々と進んでいきます。

脳味噌はフル回転しているのでとてもねむくなります。

各自おそらく気になった部分をさらい直したり、引っかかりそうなところをチェックしたりして、ご飯食べてさあ本番!

よいよい演奏を目指して、緊張感も、集中力も増します!

譜面に書かれている音を確実に出して、指示にしたがって音にしていくことを大切に思いながら演奏します。

そしてその演奏した結果が短時間ながらも、記憶として蓄積されます。

歌中のオブリガートやさび前のキメなども、記憶されます。

1番2番と繰り返していく内に、ひょっとすると、前回の反省を基にちょっと表現の仕方を変えてみたりと言うこともあるでしょう。

この辺に、危うさが出てきます。

あいうえお
あいうえお
あいうえお
あいうえお
おいうえあ
あいうえお

これって、割とだまされません?
あ、いやあのアレですよ、聞いておきながら、すぐばれるなこれって思ってますとももちろん。

こんなことが演奏の上でも起こったりします。
3番だけちょっとアレンジがかえてあって、一小節増えてたりなんかして。

リハーサルの時は、順番によみすすめていっているだけなので何の事故もなく通り過ぎていた部分に、ワナがありました!

そして、本番で、全体を眺めるというよりも、次に出す音一点に焦点を合わせて、今見えている譜面からの情報よりも、記憶の方が強くなって、身体が勝手にうごいてしまう。

しかも、その音が出る前に、あっ!と、きがついているのに、もう動き出した身体は止められない!

いけねー、やっちまった!
これは、ばれたのか?それとも、うまいことかくれた?と16分音譜一個くらい後悔したら、あきらめて、さーつぎつぎいきましょーみたいな。

ということで、心がけましょう!

譜面は見えていればよし!
焦点を合わせようとしている自分に気がついたらちょっと離れてみよー
譜面台の周辺は見えてるだろうか、近くに居るメンバーのほうをむいてみたり出来るだろうか
自分の身体全体はそこに存在していてうごき続けていることをかんがえながら。
リハーサルはリハーサル
本番も初めて譜面を見る物として、どんな音が出るんだろーなーと、思いながら音を出してみて、過去の記憶に入り込むのは止めておこー

あれ、もっといい感じのことを書きたかったけど、なんか物足りない。

あ!そうそう、だからね、集中って、ちゃんとやるために、情報をそぎ落として、何とかしていく事ではなくて、今自分のいる環境すべてに気づき続けるってことなんすよ
って、いうと、ちょっとまた、広げすぎた気もする。

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