「大丈夫?」だけで救える人はいない
こんばんは、すいみーです。
突然ですが、私は、職場でもプライベートでも、「大丈夫?」という問いかけをしないように心がけています。
理由は2つあります。
一つ目は、「大丈夫?」と聞かれて「大丈夫じゃない。」と答えられる、"大丈夫じゃない人"はいないからです。
"大丈夫じゃない人"ほど冷静にSOSを出せないものです。
だから、この問いかけによって、相手の"大丈夫じゃない状態"について新しい情報を得ることはできないのです。
二つ目の理由は、「大丈夫?」と質問すると、そう質問された側は「あ、今の自分は大丈夫じゃなさそうに見られている。」「相手に信じてもらえていないんだ。」「つい大丈夫って言っちゃったけど本当は助けて欲しかったな…」などと感じ、後味の悪い結果に繋がる可能性があるからです。
良かれと思って質問していても、それがかえって相手のネガティブな感情の引き金につながりかねないのです。
これらの理由から私は「大丈夫?」という問いかけをしないように決めています。
とはいえ、荷物が重そうな友人を見たら「大丈夫?」と声をかけたくなったり、元気がなさそうな同僚を見て「大丈夫?」と聞きたくなったり、仕事の進捗が気になって担当者に「大丈夫?」と聞きたくなる時があります。
そんな時私はこう考えるようにしています。
「質問を投げるくらいなら行動に移す」
「大丈夫?」と質問するくらいなら、"大丈夫じゃない"と判断した上で、今の自分でできることを行動した方が良いと考えてます。
荷物が重そうな友人を見たら「半分持つよ」と手を差し伸べる。
元気がなさそうな同僚がいたら、飲み物やお菓子を差し入れる。
仕事の進捗が気になるなら、まず報告をお願いする。
また、質問して簡単に答えが返ってくるほど、単純なものではないです。言語化されていない本音がきっと態度や様子に表れているはずです。
その場にいる相手に意識を集中し、言葉にならない相手の思いを知ろうと努力し、その上で自分が最善と判断した行動を取ることこそが「真の思いやり」だと思うんです。
一方で、相手が自信を失ったり未来に不安を感じている場合は、解決に向けて具体的な行動に落とし込めない場面もありますよね。
そんな時は「大丈夫?」ではなく「大丈夫。」と伝えるようにしています。
聞いたところで救える状態ではない。かと言って現実を改善するために行動することもできない。そんな時は、相手の心の中にある不安を少しでも癒してあげることが大事です。そして、不安になっている相手の代わりに「大丈夫だと信じてあげる」ことが最善だと考えています。
「大丈夫?」という問いかけは一見「相手を思いやっている」ように見えますが、本当に困っている人を救うには不十分な姿勢です。
これが、私が人とのコミュニケーションにおいて大切にしていることです。
では。
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