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育休明け、「はたらく」と「子育て」の私の場合▷さえさん

今だから思い返せる、育休明け

初めて子どもが生まれて、育休明けを迎えたり、仕事する時は、多少なりとも不安やもやもやを抱えがちなのではないでしょうか?不安の正体は、「やったことがないから、分からない。」に尽きるのでは?と思います。

はじめて利用する保育園や幼稚園のルール、かかわる先生、復帰後の職場、パートナーとの役割分担、職場の状況、自分自身の働き方や、考え方、などなど…。

これまで自分自身のことは、「こうしたいなぁ~」という一存で決められたことも、周囲や環境の状況に左右されることも多くなります。

でも案外、「こうしなければならない」というのは、ないのです。
自分の中で仕事と子育てなど暮らしとの調和を「自分らしく」図れるのは自分だけ。そのヒントとして、ソーシャルワーカーの「はたらく」と「子育て」をお届けします。

今回ご紹介するソーシャルワーカー
▼さえさん
放課後等ディサービスにて児童発達支援管理責任者
管理栄養士、公認心理師、社会福祉士

私は、現在、10才の娘の子育て中です。
短大卒業後は、障害者支援施設(入所施設)に入職し、管理栄養士として勤務。その後、現在の放課後等デイサービスに転職しました。

産前1ヶ月前まで働き、産後11ヶ月から保育園(認可には入れず、無認可保育園)に子供を預け、産前から働いていた障害者施設の栄養士として復帰しました。10年前の育休を振り返り、どのように過ごしていたか、育休中や復帰後に関して、10年前の自分に伝える気分で書きたいと思います。

育休中の過ごし方

新居に引っ越したタイミングで妊娠がわかり、つわりと新築の匂いに片付けが全くできていなかったので、ずっと家の片付けをしたり動き回っていました。

出産後は、1年後に仕事復帰する予定でいたので、休みの間は思いっきり子供とすごそう♪ と思いながら日々を過ごしていました。おでかけしたり、離乳食を作ったり、日常を動画に撮ったり。

また、復帰する職場が少し自宅から離れていたこともあり、保育園に行っている前後は、実家の両親に子供をお願いする予定だったので、慣れるという意味でも、実家にもよく帰っていました。

育休中に準備していてよかったこと/しておけばよかったこと


【やって良かったこと】

ごはんの作り置き

育休明けの保育園は無認可で、離乳食に対応しておらず、毎日お弁当持参。
幸いに、お弁当を園で温め直して食べさせてくださると聞いて、弁当で持っていけそうなのを調べては作り、冷凍庫に作り置きしていました。一時的に宅配キットをお願いしていた時期もありました。

【やっておけばよかったこと】

保活など、産後の仕事復帰に関する情報収集

勤務先でも産休、育休の取得は私が初めて。周りの知人や友人にも経験者がおらず、どうすればいいのか、どう調べれば良いかもよくわかっていませんでした。

また、フルタイムで働き続けていた事もあり、身重の体を労わることでいっぱいだった気がしますが、もう少し産後のことを考えたり、調べたりしておけば、その後がスムーズだったのではないかなと思うことは多々あります。


復帰後にやってみてよかったこと/やったらよかったこと


【やってよかったこと】

子育てと仕事の優先順位を考えておく。

子育てを優先させたいけれど、仕事を優先させなければいけないタイミングもあります。私は、「この状況になったら、絶対に子供を優先させる」という基準を自分の中に作るようにしています。

例えば、通院は必ず自分がする。(看病は実家の母にお願いする事もあります)高熱の時はできるかぎり付き添う。今、子供は小学生ですが、新学期など切り替わりの時期は、不安を感じやすいので、その時期は、早めに帰れるようにしています。

また、昨年から,勤務日数を週5→週4フルタイムにシフトチェンジしました。平日の夕方、週1でも子供とゆっくり過ごせる事、「おかえり♪」と家で迎え入れてあげられることは、ずっと働いていた私にとっては貴重な時間です。

子供が学校に行っている間は、自分の時間も確保して、資格の勉強やカフェで自分と向かう時間を取るようにしています。収入は減りましたが、それ以上の価値を感じています。

 
転職

娘がもうすぐ3歳になるというときに、キャリアアップを目指し、転職をしました。

子供に関わる職場、子育て中の同僚たちの中で、「子供が熱出したー!」「代わりにやっとくよ。早く帰ってあげて〜」優しい言葉が飛び交い、お互いの事情を理解しあい、助け合いながら、働くことができ、私自身とても楽になりました。

【やっておけばよかったこと】

時間の使い方の工夫

仕事に没頭しやすい性格。ついつい仕事を優先しがちに。家事が滞ることもしばしば。家事、育児、仕事、リラックス。それぞれどうしたら自分や家族が気持ちよく過ごせるのか、もっと考えておけば良かったな〜と思っていますし、今も日々考え中です。

過去の自分、今一生懸命に子育てを頑張っている人に声掛けをするとしたら


「頑張りすぎないでねー」

これは、今になって本当に大事な事だと気づきました。私自身、少し体と心を壊しかけ、通院した時期もありましたが、週休3日にしてちょっとずつ快方に向かっています。

これは、無理していた自分にやっと気づくことができたからだと思っています。楽しいと無理をしがち。子育て、仕事、主婦と気づくと気が張っている事も多いと思います。ときどき、自分の体に耳を傾けて、疲れたら休んで、気を抜く時間をしっかり作ってくださいね♪
 
今の仕事とこれから

現在は,放課後ディサービスの職員として、日々子供達と遊んだり、学んだり、保護者の相談に応じるお仕事をさせていただいております。遊びの中で学ぶことはもちろん、「自分は自分でいいんだ」そう思えるような、支援を心がけています。

相談をお受けしている中で、保護者様自身がお疲れのケースもよくお見かけします。保護者様が元気になれるようなセルフケアのアドバイスを含めた、相談場所がつくれないかと考えています(今年はセルフケアを学びます)

また、障害児施設での栄養士の経験と放課後ディサービスの経験を活かして、障害をお持ちの方向けの料理教室も​やりたいなと企画中です。他の事業所さんともいずれコラボできたらなと考えています♪


▷さえさんのTwitter

少しずつ仕事と育児を両立しやすい世の中になってきたのかなと感じています。お子さんの生活や成長を大切にしながら、お母さん、お父さんの人生も大切にしてほしいなと思っています。応援しています♬


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