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育休明け、「はたらく」と「子育て」の私の場合▷牛島道太さん

ソーシャルワーカー自身の「働く/暮らす」を考える連載note第3弾です。
(前回の記事はこちら

子どもが生まれて、育休明けを迎えたり、仕事する時は、多少なりとも不安やもやもやを抱えがちなのではないでしょうか?不安の正体は、「やったことがないから、分からない。」に尽きるのでは?と思います。

はじめて利用する保育園や幼稚園のルール、かかわる先生、復帰後の職場、パートナーとの役割分担、職場の状況、自分自身の働き方や、考え方、などなど…。

これまで自分自身のことは、「こうしたいなぁ~」という一存で決められたことも、周囲や環境の状況に左右されることも多くなります。

でも案外、「こうしなければならない」というのは、ないのです。
自分の中で仕事と子育てなど暮らしとの調和を「自分らしく」図れるのは自分だけ。そのヒントとして、ソーシャルワーカーの「はたらく」と「子育て」をお届けします。


▼今回ご紹介するソーシャルワーカー
牛島 道太(うしじま みちた)
社会福祉士/精神保健福祉士

今やっていること:
スクールソーシャルワーカー/成年後見人・未成年後見人/
社会福祉士会理事/スーパーバイザー/団体運営/

私は現在、12歳(男)、5歳(女)、2歳(男)の3人の子育て中です。
長男はほぼ手がかかりませんが、5歳児と2歳児の育児&家事を担っております。育休は取っていませんが、男性目線での子育てのこと、家事のこと、
妻が育休中の過ごし方などを思い出し書いてみたいと思います。
参考までに読んでいただけると嬉しいです。

(妻が)育休中の過ごし方

さて、何をしていたか思い出そうとしていますが、覚えているのは妻が子どもと幸せそうに昼寝をしていたことぐらいでしょうか。

仕事から帰ってくると、同じような姿でスヤスヤと寝ていました。妻に「育休中で家にずっといるんだから晩御飯ぐらい作ってよ」と勇気を出して言ってみたら、「育休中だから育児以外しない」と言われ「はい、承知しました」と納得。
(怖くて何も言い返せなかったわけではない)

そうなのです、世の男性たち、パパたちよ。
赤ちゃんは夜中に起きて、なかなか寝てくれないので母親は寝れる時に寝るしかない。育休中=暇 なわけではないです。

とにかく、「赤ちゃん様」のペースで過ごすしかない状況でした。
土日休みの日には子どもを公園に連れて行ったり、私の実家に連れて行ったりと、妻には「シンデレラタイム」をとってもらうようにしていました。
ずっと寝ているか、大学時代の友達とランチなどに行っていたと思います。

3人目の時に、慣れがでたのか「なんか資格の勉強でもしようかな〜」なんて言っていましたが、3人の子育ての育休中にそんな余裕はなく、ユー○ャンの資料が開けられずに置いてあるのをそっとゴミに出しました。

育休中に準備していてよかったこと/しておけばよかったこと

育休中というか、妊娠中から出産に向けてとにかく勉強しました。
良いパパになりたかった。

というより何をしたらいいか、どんなことが起こるかという不安要素のほうが大きかった。なので、沐浴の練習とか、妊婦体験など行政がやっているプレパパ体験に参加したりしてました。

【 (妻が)復職直後に起こりそうな課題 】

・子どもを保育園に誰が連れて行くのか/迎え行くのか
・熱などの時に誰が迎えに行くのか、行けない時はどうするのか
・ご飯を誰が作るのか、家事を誰がするのか
・祭日の子どもの世話をどうするのか、休めないときはどうするか
・睡眠不足によるイライラで喧嘩
当時二人とも社会福祉士で同じ法人(職場別)で働いていました。
残業なんて当たり前の職場、休みは土日のみ。しかも、自分は管理職。
職員も足らず簡単に休めるような状況ではありませんでした。

<準備したこと>
大体以下のようなことを決めたような気がします。
臨機応変に対応するようにしてあまりギチギチにしないようにしてました。

・買い物はなるべく行かないでよいように、配達を使う。
・残業の時には無理せず弁当などにする。
・熱発の時には保育園から近い夫(私)が迎えに行く
・使えるものは猫でも使う(親を頼る)
・祭日は交代で休む
・サブリーダーに管理業務をある程度任せる
・残業しない日を決める。
・夜は協力して寝かしつけをする

(妻が)復帰後にやってみてよかったこと/やったらよかったこと

やって良かったことは、一人目の子育てが落ち着いた頃に、実家の近くに家を建てて引っ越したこと。

自宅を快適化し、家事の最適化のための家電システム導入(食洗機など)。
そして、休めない時、帰れない時に親を頼れるって安心感が半端ないです。
これは、トレードオフだと思うのですが、あのままの生活を続けていたら、
最悪離婚していたかもしれないと思います。子育てと家事の押し付け合いで。

お互いに子育ても仕事も大事だし、責任のある立場で仕事をしている。
「何かを得るために、何を捨てるか?」と考えたときに、別に都会で暮らしたいわけではないし、仕事は専門職なので、どこででもできる。

ならば、実家(田舎)でゆったり子育てできる方がよいのではないかという結論に夫婦で至り引っ越しを決断しました。

自分の親ってどうやって子供(自分)を育ててきたんだろう。しかも、よく二人も大学までやったな!子育てをするようになって、初めて親を尊敬しました。

現在、子供も二人増えましたが、なんとか助けを借りて生活しております。
そして、私はもっと子どもとの時間を作りたいと思い、フリーランスで働こうと以前の職場を退職し現在に至ります。

現在5歳児と2歳児は保育園を利用しています。妻は変わらず遠方の職場で働いているので、朝早く帰宅も遅く、祭日も仕事。

そのため、家事育児の割合は現在夫である自分の方が多い状況ですが、子どもと過ごせる時間は楽しく、今しかないとても貴重な時間だと感じています。

ある漫画の主人公が「子育てを義務と捉えるのと、権利と捉えるので全く向き合い方が違ってくる」というようなことを言っていましたが、まさにその通りだなと思います。子どもの成長が楽しみのひとつになっています。

過去の自分へ声掛けをするとしたら

「正解はない。やりたいことをやるべし!!」
過去選んできたことは、間違っていなかったと。子育てって、自分自身が育てられているんだなと感じています。仕事も大事ですが、今しかない子どもとの時間を楽しむことが大事だよ。と伝えたいです。

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▼今回ご紹介した牛島さんの活動

現在、【ソーシャルアクションズラボ】という団体を運営しています。
子どもの居場所づくりや体験活動を通して、社会を生き抜く力を子どもたちが身につけていけるように地域で取り組みを行っています。
「陰ながら応援します!」という方はマンスリーサポーターお願いします。



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