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スケッチ散歩

雨の降り出しそうな朝、また、おにぎりを持ってスケッチ散歩へ。

といっても、今日は現地でのスケッチはそこそこに、野鳥観察をメインに双眼鏡のショートトリップ。

いつもの河原から、少し足を伸ばすと、見かける野鳥も少しばかり増えてくる。

雀、セキレイあたりはどこにでもいるが、やがてツグミを河原に発見。

ツグミもよく屋根やら田んぼやら、あちこちで見かけるが、久々にじっくり観察。

ヒヨドリも畑の柵に休んでいるのを確認。

ヒヨドリもしょっちゅう見かけるんだが、木の葉が茂る季節になるとじっくり観察する機会は減って、飛んでる姿か、キーキーという鳴き声が聞こえてくるだけだったりして、顔を拝むのは久しぶりな気がする。


いつものコースになってきた田んぼ道を歩いていると、やっぱり雨が降ってきた。

しかし準備は万全、梅雨らしい観察になりそうということで、むしろ気分は上がる。

雨脚が少しばかり強くなってくると、田んぼの鳥たちが少し慌ただしくなってきた。

あちこちから、あちこちへ、いろんな鳥が往来する。

その中に、羽根の黄色い初めて見る鳥。ツグミ大。

羽根は先端黒、根本黄色の様子。

雨のなかしばらく追ったが一羽だけだった。

雨宿りの場所を探すように、ひらひらと飛び移っていく姿が、少しだけ儚く見えるのは、雨に翼が打たれるからか、一羽だけの心もとなさか。

そのほかに、セキレイの羽根は白、頭→背→尾が黒と確認できたり、

いつも上空をピーチクピーチクせわしく飛ぶのはツグミと判明したり。

ツグミは少し大きめの躰で、雨の中急滑空して畑へ降り立つ。


ツバメは、雨のなか小休憩するように畑に群れる。

体型にぴったりな鳴き声、ツィーツィー。

ムクドリが道端の畑にいたらしく、突然、二、三羽が自分のすぐそばを飛び立ち、低空を旋回する。

旋回を繰り返すうちに、周囲がつられて巻き込まれ、徐々に大きな群れになっていく。

ゴイサギが、ダミ声で、ア"ー、と鳴きながら上空を飛び去っていく。

アカハラは羽根が焦げ茶、腹、背、頭がグラデーションの赤茶で、尻尾は真ん中黒、両サイド白。あごがちょっと薄茶。

雨あと、電線で毛繕いしながら、チューチョローチュチュチュと鳴く。

ニュキニュキ、ギギギギギギと少々けたたましく鳴く鳥はなんだろう。

河原の桜並木の葉に隠れて姿が見えない。


鳴き声を擬音表現するのは得意じゃないが、練習がてら挑戦してみると、案外おもしろい。

どことなく、音楽を耳コピする時と似た感じがある。

バード・ウォッチングも慣れてくると、野鳥発見も楽しい。

不思議と双眼鏡を覗いていると、声の方角が分かりやすくて、鳴き声をレンズの中に収めるような感じで聞いていると、葉影に鳥の姿が見えてきたりして。

そんな時は少しハンティングな気分にもなれたりする。


小鳥のスケッチはオンタイムで進められないので、すべて観察後に記憶をもとに描くので、散歩中は観察に集中できるのも良い。

しかし、記憶スケッチなので、間違った写生もたくさんしていることと思う。

実際、毎日観察しているうちに、間違いに気づいて、脳内で訂正を繰り返している。

もとより観察眼のない自分であるから、ここは日々の積み重ねに頼って観察するしかない。

今日のスケッチもいずれ訂正するであろう、試行錯誤のスケッチです。


ツグミ
pencil & colored pencil on calligraphy(半紙)_2022
セキレイ
pencil & colored pencil on calligraphy(半紙)_2022
初見の小鳥
pencil & colored pencil on calligraphy(半紙)_2022


ツバメ
pencil & colored pencil on calligraphy(半紙)_2022

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