最近、どんどん報道が過熱しているジャニーズ問題ですが、
被害者(当事者の会等)を抜きに考えた際のジャニー氏の恩恵を考えたいと思います。
この記事は、現在所属するタレントの性癖を非難するものでもなければ
所属タレントが被害者と擁護したり、同罪と断ずるものでもありません。
単純に、ジャニー氏の犯罪により日本がどのくらい進化できるのかを
考察するものです。
GACKT発言にみる思想の進化
SNS上でGACKTは以下のように発言しています。
私はGACKTはMALICE MIZER(2期)の頃からのファンなので、最近の不倫問題もファンとしては何も感じませんでしたが、前述の発言は人権感覚のなさを感じてしまいました。その後、翻意なのか誤解を解くための説明なのかわかりませんが、以下のように発信しています。
昔からGACKTは素晴らしい詩を書きますが、そのせいか
若干SNSで誤解を招く表現が多いのですよね。
「ボクはジャニーズにいる彼らが好きだ」のくだりですが、
”ジャニーズにいる彼ら”なのか、ジャニーズにいる”彼ら”なのかで
発言の内容が大きく変わってしまいます。
今回は”事務所の問題”と追記していますので、後者だろうと想像できますが
この切り貼り全盛期の時代に足元をすくわれるような発言は・・・と思います。
さて、そんなGACKTさんですが、彼自身もSNSでは嫌な思いをしたようで
以下のようにも記事を書いています。
いつも言葉ら足らずのGACKTが、一般人が納得できる文章が
かけるように進化しました。
今の日本のレベル感
方々で言われていますが、日本の性被害に対する考えは先進国のそれとはだいぶ開きがあるように思えます。性と人権の話しに関して言えば、南アフリカと同レベルに感じてしまいます。
これまでも「日本人に生まれて恥ずかしい」という煽りともとれるようなコメントで炎上した方が多くいますが、以下の投稿を考えると「同じ日本人として恥ずかしい」という気持ちもわからなくはない気がします。
この「被害者面しやがって」という論調って、最近だと中国が大本営発表していたものと同じなんですよね。
DJSODAさんは韓国の方ですが、韓国では過去の事件を機に、性犯罪の被害者救済といった考えが根付いているようです。
相手が誰であれNoがいえる社会に
日本のメディアといえば、ジャニタレに占拠され、
もはや「ジャニーズニあらずんばタレントにあらず」みたいな状態で、
ジャニー氏の問題もみんなが知りながら見て見ぬふりをしていましたように報じられています。
もともと男性に対する強制性交の罪はなく(近年創設)、ジャニー氏がやったことは暴行罪に該当するかどうか程度というのもあると思いますが・・・。
以下に女性自身の記事を引用しますが、”児童に対する性犯罪”の記事としてはあまりにも取材の程度が低いように感じます。
女性自身が書いたほかの性犯罪の記事だと「バカ息子」などと強くののしっているのですが、なぜ「ジャニー氏」表記なのか私には理解ができませんでした。
「バカ息子」とバランスをとるのであれば「ペドフィリア喜多川」とかでもいいのではないでしょうか?
ぶれない男カンニング竹山
個人的にカンニング竹山のコメントのバランス感覚は素晴らしいと思います。
同じような視点で意見展開をする方も多いですが、その中でも抜群に説明がうまく、特に、人ではなく行為にスポットライトを当てるような話し方が好きです。
以下にカンニング竹山の記事を引用しますので、社会全体がこういった考えができるように進化するといいなと思います。
最後に私見ですが・・・
日本社会はまだまだ性犯罪者に甘い国だと思います。
性犯罪に限らず、加害者に甘いといえばいいのでしょうか?
お隣韓国の性犯罪率は日本より高いことをとって、韓国をバカにする風潮も一部にあります。
しかし本当にそれでいいのでしょうか?
ノイジーマイノリティの話しかもしれませんが、日本のそれは発展途上国はおろか、悲惨な国ワーストトップ3入りを果たしそうな国と同じ価値観を共有しています。
これでGDP世界3位だとか、世界有数の観光国だとか、どの口が言うのかと感じてしまいます。
世界水準を受け入れることが、果たして日本の降伏につながるのかわかりませんが、世界規模でやっていこうとした場合はどうしてもそのコンプライアンスに従わなくてはなりません。
世界からだいぶ出遅れてしまった日本はこの先、発展途上国と見下してきた国々に追いつくことができるのでしょうか?