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ネーミングはラップのように韻を踏め


ネーミングでドツボにハマっている人へ

たかだかネーミングくらいで悩まないの。「言語化」なんて、小難しく考えなくていいの。真面目に考えすぎ。

まずは言葉に触れてみる。言葉で遊んでみればいい。

ことばはともだち。こわくないよ。

ダジャレがネーミングのヒントになる

大凡一ヶ月前、4月1日はエイプリルフールだった。最近は企業も洒落っ気が出てきて、くすっと笑ってしまうような「嘘」を披露してくれる。

いくつか挙げてみよう。

  • マクドナルドの「マックの内弁当」販売決定

  • 日本郵政は「ゆうパック」をもじって、真っ赤なフェイスパック「ゆうぱっく」販売(おでこに〒マーク付き)

  • 亀田製菓の「ハッピーターン」ならぬ「つらターン」(昨年のエイプリルフールネタを実際に商品化)

どれもダジャレ。おやじギャグ。くだらないと言えばくだらない。でもね。こういうのでいいんだよ。こういうので。

実際、話題になってるじゃない。メディアで取り上げられてるじゃない。ほとんどの言葉は話題にされない。右から左へ流れてく。そういうのよりずっとマシ!

カッコいい名前を作ることが目的じゃない。「スゲー!」、「センスいいー!」って言われることが目的じゃない。コピーライターではないんだから。

まずは言葉遊びから。まずはダジャレやオヤジギャグから。言葉に触れれば語彙が増える。言葉に触れれば用法も増える。そうして初めて「いい名前」ができるんだ。

ネーミングは「音」から作る

あなたが小馬鹿にしている上の3つのネーミング。この3つには共通点がある。語呂合わせと音嵌め。名前を音から作っている。これはネーミングの基本テクニックだ。

どんな商品か。どういう機能があるのか。そういうところから名前を作ろうとする人が多すぎる。これはネーミングを「意味」から作ろうとするやり方だ。意味から名前を作ると、総じて説明的になる。つまらないネーミングができあがる。

ラップの歌詞も韻を踏んだりするじゃない。それで印象的な歌詞、記憶に残る歌詞になったりする。あれと同じ。ネーミングはラップのように韻を踏め、ということだ。

例えば、

  • 居酒屋「ベルサイユの豚」(漫画「ベルサイユの薔薇」)

  • ステーキ屋「BEEF IMPACT」(競走馬「ディープインパクト」)

  • 食用鱒「頂鱒(いただきます)」(挨拶の「いただきます」)

等など。

誰もが知ってる耳馴染みのある言葉と語感を合わせることで、覚えやすくなる。耳に残りやすくなる。印象的なネーミングになる。

ネーミングは意味から作るんじゃなくて、音から作るんだ。音をはめ、語感を合わせ、韻を踏むんだ。

最初から格好を付ける必要なんてない。センスのいい名前を作る必要もない。まずは言葉で遊ぶクセをつけることだ。


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ネーミングのコツ。センスの良い商品名を作るための5つのポイント