TVの人・とんねるず石橋貴明さんが示すYoutubeの使い方
こんな記事を見かけました。
石橋貴明がYouTubeで見せる”男気” 緊急事態宣言下で飲食店を救う「東京アラートラン」に再び脚光
この記事を読むと、石橋さんはテレビとは違うYouTubeの特性を上手く使っているんだなぁという事がわかります。
今日はYouTubeの特性について掘り下げてみます。
▶YouTubeチャンネル「貴ちゃんねるず」について
とんねるずの石橋貴明さんと言えば、典型的なテレビの人。
その石橋さんが始めたYouTubeチャンネル「貴ちゃんねるず」が話題になっています。
この記事で取り上げられていたのは、「貴ちゃんねるず」の名物企画「東京アラートラン」。
この企画は、コロナ禍で苦境に立たされる飲食業界を救済するための企画。石橋さんが実際にそのお店を訪れ、そのお店のおすすめ料理を実食し、4段階で評価するという流れです。
「みなさんのおかげでした」でやっていた「きたなシュラン」(「きたなトラン」?)をYoutube用にリニューアルした感じですね。
実際の動画はこんな感じ。
【第7回アラートラン】自己破産寸前のほっこり店主からのレスキュー要請に緊急出動🔥
▶石橋貴明さんが示すYoutubeの使い方
初めて視ましたが、テレビ番組と比べても遜色ないクオリティですね。
さすが、テレビ業界が長い石橋さん。テレビ業界で培ってきた人脈やノウハウを活かし、勘所を押さえた番組作りをしているなと思いました。
ただ、石橋さんはYoutubeならではの特性も十分に分かっていて、それを今回の「東京アラートラン」という飲食店応援企画でも活かしています。
(1)アーカイブ化
Youtubeならではの特性。1つ目はアーカイブ化です。
以下、記事からの引用です。
東京アラートラン動画の概要欄には毎回、同企画のバックナンバーがすべてURL丁寧に添付されている。
つまり、新たなアラートラン動画が投稿されるたびに、同企画の過去動画が再生される可能性があり、その結果、歴代紹介店舗の集客につながる可能性があるのだ。
一昔前、飲食店にとってはテレビに出ることが最大の宣伝でした。
でも、テレビは一瞬で終わってしまいます。生放送は録画しなければ視ることはできませんしね。
一方、Youtubeでは動画がアーカイブされて保存されます。視聴者はいつでも好きな時間帯に視ることができます。動画はリスト化され、以前の動画を遡ってみることも可能です。
Youtubeの人気チャンネルにリスト化されることの広告宣伝効果は計り知れないものがあります。
「貴ちゃんねるず」が続く限り、永続的にお店を宣伝してもらえるということです。
過去動画を視た人がお店を訪れる可能性もありますよね。そうすると、お店にとっては財産的価値が高いコンテンツということになります。
(2)拡散性
Youtubeならではの特性。2つ目は拡散性です。
テレビ出演の場合、録画データがなければ拡散はそこで止まってしまいます。刹那的な効果にすぎないわけです。
一方、Youtubeでは動画のリンクさえ貼ればSNSや他のメディアで拡散することもできます。
「貴ちゃんねるず」の登録者約150万人だけでなく、そこからネットを通じて沢山の人たちにお店のことを伝えることができるわけです。
実際、この動画は1/21に公開されたばかりです。でも、既に再生回数は648,835 回、2.3万人の人が「いいね!」を付けています。
(3)双方向性
Youtubeならではの特性。3つ目は双方向性です。
双方向性もテレビにはない機能ですよね。テレビは放送局⇒視聴者への一方通行です。
これに対し、Youtubeはコメント機能があるので、動画にコメントが付きます。この動画には現在2,657 件のコメントが付いています。
今にも潰れそうだというこのお店に対して、温かい励ましのコメントが付き、お店を訪れたいというコメントも書き込まれています。
石橋さんがお店を紹介することで、動画の視聴者の間に「このお店を応援してあげたい!」という機運が生まれるわけです。
この「応援する」という感じ。クラウドファンディングと似ている感じがします。
今回取り上げた「貴ちゃんねるず」の「東京アラートラン」。
コロナ禍で危機に瀕した飲食店をメディアに登場させ、再浮上のきっかけを与えてあげる。
お金ではなく、石橋さんの影響力を活かして飲食店に手を差し伸べる。ハートフルな企画ですよね。
せっかく取り上げてもらった飲食店の方々には、この石橋さんのサポートをうまく生かして再起を図って欲しいなと思うばかりです。
では今日はこの辺で。
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