見えない敵と戦う息子。
小学校3年生(8歳)の息子は私の友人にもらった本をきっかけに、ヨシタケシンスケさんが好きになった。
その中にこの「ぼくのニセモノをつくるには」というのがある。
「ぼくはできることとできないことがある」というページの「できること」の中に「みえない敵とたたかう」がある。
この「みえない敵とたたかう」は男子はみんななのか?2番目の甥っ子も、知り合いの息子君もやっていた。
で、そんな私の息子は前からちょこちょこ書いているけれど、好きなモノの中に「時代劇」がある。友達と話が合わないくらい「時代劇」が好きだ。
段ボールでとても立派な兜を自作してメンテナンスも欠かさない。
寝る前に必ず寝室のお布団の上で、一人戦国時代戦いごっこをして、折角お風呂に入ったのに汗だくになり、ぐちゃぐちゃにした布団を綺麗に整えて眠りにつくのが最近のブーム。
動画を撮りたいけれど、撮らせてくれず、覗くと集中力が途切れるようなので、隣のリビングのソファで本を読んだりして私はその時間過ごしている。
本を読んでいるのだけど、聞こえてくる声につい聞き耳が。
先日はこんな戦いを繰り広げていた(台詞だけ)。
相手に斬られて倒れるときの身体の回転具合も迫真の演技。
ちょっとだけ、この先需要があるか全くわからない「時代劇専門の俳優」という進路を提案しそうになった。
そんな息子は物にも、この世にあるモノ全てに魂があると信じて疑わない。
そのためなのか、保育園の頃に買ったものを含めたいつもパツパツの肌着を着ていて、ビロビロのゴムのパンツを履いている。
靴に至っては、新しいものを買っても、おんぼろな破れかけの物がお気に入り。
シャツや靴下はダーニングで着れる限りは着たい。
ぬいぐるみちゃんたちにめちゃめちゃ真剣に話しかける。
たまにこっそりモノを捨てると、急に思い出して「〇〇はどこに行った?」と聞いてくる。
学校に持って行かないといけない糊がないというので「買っておこうか?」と聞いたら「え、先生が貸してくれる」と言い出したので、2年生の頃は、借りまくっていたことが判明。
最近は「気を付けて行ってらっしゃい」と言うと「ちん〇ん」と近所中に聞こえそうな元気な声で返してくる…。
そんな感じなのだけど、どうやらパッツパツの肌着は他の男子母からも「同じ」と言われたり、靴ボロボロ選手権はインスタで交流のある方の息子さん(小5)にチャンピオンを奪われた。
3枚食べたら結構お腹いっぱいになった。
息子がとても好きそうなお肉だったので、夫の様子を伺っていたら、
「残りは〇〇にとっておこうかな」と言い出した。
高級和牛肉なんて、沢山食べさせなくていい!たまには大人用でいい!と言っていた夫だったけど、結局息子に残すことにしたらしい。
私は小さい頃から多少贅沢しても「いつかこの味を自分で!」とハングリー精神も養われる気がしているので、息子にも同じものを食べさせる。
ハングリー精神が養われているかは謎だけど「美味しいものを食べたい!」と思う気持ちって、何となく色んな活力につながる気がする(自分がそうなので)。
いつまで見えない敵と戦うのか、「ちん〇ん」と言い続けるのか…。
観察は続く。
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