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"演劇"が社会で生きてゆく上で、役に立つ!

こんにちは!
大阪府枚方市で、未経験の方にも気軽に演劇を体験してもらう機会を作っている、演劇をデザインする人 アサカワミトです。

『スウィトリト-Sweet Little-』という屋号で、一般参加型の演劇体験ワークショップを3年ほどしています。

ボクの経歴はいずれお話をさせていただくとして、今日は、、!

「演劇だって社会の役に立つ」…いや「演劇こそ、これからの私たちを(簡単に)豊かに出来るツールなんだ」というお話しをしたいと思います。

触れる機会のない「演劇」というコンテンツ

演劇っていうと、マニアックな趣味だとか、わかる人にしか分からないものだとか思われるかもしれません。

たしかに演劇は、よほどの機会や興味を持たない限りなかなか触れることのない、ハードルの高いコンテンツです。

アマチュア作品でも映画のチケット代を超えますし、そもそもやってる場所もわからず、どんな劇団や作品があるのかもわからない。

雑誌やネットでもほとんど宣伝されないため、普通に生活していても、目にする機会はほとんどありません。

いくら有名な俳優がやってて、生で観れるといっても「高い」「知らない」「気づかない」じゃあ、演劇はいつまで経っても広まることはありません。

演劇が伝わらないのは、やる機会がないから。

演劇がどうして観られないのか? 広まらないのか?
それを考え出すとキリがないので、ここでは考察を控えますが、あえてひとことで云うとそれはーー

みんなやったことがないからです

例えばアプリゲーム。
プレイしようと思えばいつでもどこでも無料でダウンロードしてプレイ出来ます。

1回プレイするとその面白さがわかり、気づけばどんどん遊んでしまいます。

アプリゲームがちょっと遠い例えであるなら、スポーツでも例えられます。

 スポーツは授業に組み込まれていて、メジャーなスポーツなら1度はやってみる機会があります。そして面白ければ部活があり、突き詰めてプロを目指すことも出来ます。

スポーツはさらに、大きな公園に行けばコートがあり、球技を楽しむ環境が身近に用意されているのです。

そういうと、、、
いや演劇部あるじゃん。
演劇だってクラスで1度はやるじゃん。
そう思われるかもしれません。

たしかに義務教育の中で1度や2度は演劇に触れる機会はあるでしょう。
しかし、その機会はあまりにもわずかで、なかなか馴染むまでには至りません。

しかも日本の演劇は、海外と違って授業に組み込まれていないため、適切な指導者がおらず、発表会ではそれぞれが"なんとなくカタチに出来た程度のもの"しか生まれません。

それはボクからみれば、オフサイドを知らずにサッカーをしたり、ドリブルせずにバスケしているようなものなのです。

観る演劇から、演(や)る演劇へ。

先ほども言ったように、ボクは演劇よりも映画の方を好んで観ます。
それって演劇好きなの? と思われるかもしれませんが、はっきり言います。
ボクは演劇が好きです。

ただしボクにとって「演劇」は、観る娯楽ではありません。
もちろん観劇によって心を動かされる体験は大好きです。

でもボクは、演(や)る方が好きなのです。

ボクにとって演劇とは、、、
自分で「伝えて」それが相手に「伝わる」という面白さを味わうことです。

自分が放った言葉がちゃんと相手に伝わると、相手はリアクションします。それによって相手が変わってくれること、反応してくれることというのは、自分が確かに存在している証拠なのです。

それは一番シンプルな自己肯定。
ここにいるということ。自分は生きているということ。
今この瞬間に存在しているということ――。
それが生きている証(あかし)になるのです。

人にとって一番寂しいことは、自分はここ居るのに、居ないふうに扱われることです。

ボクは演劇の、もっともシンプルなやりとりをワークショップでやってきたことで、人として一番カンタンに充実感を得られる体験を築いてきました。

あなたがいるから、私がいる。

カンタンな演技体験が、そんな当たり前なことを思い出させてくれること。そしてそれによって、生きることをもう少し楽に考えても良いと、思えること。

ボクにとって演劇はその体験が大事。

観ることよりも、
演(や)ることに価値があるのです。

自分を伝えられない人たちへ。

コロナによる自粛生活は、精神的にも私たちを大きく分断しています。

多感な時期を、自粛によって奪われた者たち。
あるはずだった出会いと、別れを奪われた者たち。
自分を伝えること、相手から伝わる体験を奪われた者たち。

コロナによる自粛生活は、私たちから"伸び伸びと生きること"を、今も奪っています。

ボクが伝えたい演劇のカタチは、その"伸び伸びと生きること"を取り戻す行為だと思っています。

伸び伸びと出来ることは、とても豊かに感じることです。
生きる実感を与えてくれることです。

ボクはみなさんに、演劇を演(や)ってもらうことで、少しでも生きる楽しさを知ってもらえたらなと、切に願っています。

そしてそれが、、、
社会のためになれば、これ以上嬉しいことはありません。

そんなボクの演劇活動をnoteを借りて、お伝えしていこうと思います。

スウィトリト 浅川水音


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