RTオススメのシングルモルト4本

毎週書いてきたnoteがいよいよ10本目、「お酒と映画のこと」みたいな感じでやり始めたが、意外と続くものだな。

というわけで今回は「RTが好きで、シングルモルトウイスキーを飲んだこと無い人にオススメの4本」ということで書いてみようと思う、まだウイスキー、中でもシングルモルトウイスキーを飲んだこと無い人や苦手に感じている人への興味を持ってもらえる一助となればまた嬉しい。
(「シングルモルトウイスキー」とは単一の蒸留所で作られたウイスキーで他の小麦のウイスキーなどをブレンドしていない物のことで蒸留所ごとに非常に個性が強い)

ちなみに味や香りはRT個人の見解なので悪しからず(笑)


1本目
「ザ・グレンリベット 12年」
RTがウイスキーの沼にハマっていくきっかけになった記念すべき最初のウイスキーだ、スコットランドのウイスキーの中でも代表的な1本とも言っても差し支えないぐらい、味わい、香り、口当たり、余韻のどれもが高いレベルでバランスがとれているので僕の中では「スコッチの入門書」と思うぐらい初心者にはオススメだ
滑らかな口当たりの後にくる味わいは青リンゴのような少し爽やかな香りとバニラのような甘み。
ロックでもストレートでもソーダでも美味しいオールマイティな1本だ。
(ちなみに他にも15年と18年とあるがRTとしては滑らかな香りや味わいがより強くなった15年が一番好き)


2本目
「ザ・マッカラン 12年」
グレンリベットが「入門書」と評するならこのマッカランは「読み応えのある小説」とでも言おうか、「シングルモルトのロールスロイス」とも評されるほどのゴージャズな味わい、優しい口当たりの後に鼻から抜けるオレンジやチョコレートに似た香りは「華やか」に尽きる、フルーツやチョコレートのような味わいの後に少しのスパイシーさが出てくる。
このウイスキーは生チョコレートなんかを側に置いてロックグラスやテイスティンググラスでゆっくりと香りを感じながら味わいたい1本だ。


3本目
「ラフロイグ 10年」
「煙臭い」「ヨード臭い」「正露丸みたいな」みたいに評されるスコットランドの中でも海に近いアイラ島で作られるクセの強いシングルモルトで「アイラウイスキー」や「アイラモルト」と言われる中でRTが好きな1本はこのラフロイグだ。


ラベルに記されたチャールズ皇太子の紋章が表すとおりロイヤルワラントを戴く1本で、味わいはアイラらしい磯っぽいような香りとともにヨード香やスモーキーな味わいが口のなか一杯に広がる。
しかし、ガツンとスモーキーなわけではなくどことなく繊細さも感じさせるのが王室にも納められる所以か。
ロックでも美味しいが、夏にはこれをハイボールで飲むのがRTのジャスティス(笑)
ハイボールにして爽やかさが3倍増しぐらいになったラフロイグで生ハムや味の濃い肉料理などのあとに口の中の脂を洗い流すように飲めばもう最高だ。


「こんなお上品なスモーキーじゃ満足できないぜ!」という諸兄諸氏には「ラガヴーリン」や「カリラ」、「オクトモア」、「ビッグピート」などがオススメ、ガッツリとピート香にまみれるのも一興。


4本目
「白州 12年」
ここ何年も高騰が続いているジャパニーズのシングルモルトウイスキーの中ではRTはこの白州12年を推したい。
もう一つの一大蒸留所「山崎」が少し甘い味わいなのに対して「白州」は透明な、というか透き通った緑のような爽やかな香りとリンゴのような味わい、これが南アルプスの清冽な仕込み水によって作られたウイスキーかと思わされる珠玉の1本。
ストレートでもロックでもハイボールでも美味しいが、個人的にはストレートを頼んで別で水を頼んで「1滴だけ加水する」がオススメ。
これはどのシングルモルトにも通じるが、この「1滴」で香りが驚くように立ってくるのだ。


以上、今日は「シングルモルト初心者にオススメのスコッチ4本」という感じにしてみたがどうだろうか。
世の中はシャンパンやワインが人気で「ウイスキーとかおじさんが飲むものでしょ?」って思いがちな若い人にこそ、シングルモルトの世界を体験して欲しい、自分の中の「ウイスキーのイメージ」が変わること請け合いだ、そこが自分にとって居心地の良いバーなら最高だ。

今宵もバーに灯が燈る、「試したことないこと、飲んだこと無いお酒」に思い切って手を出してみるのもまた良い発見があるかも知れない

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