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連ドラ「虎に翼」は考えさせられるシーンが多すぎる。

連ドラはそんなに真剣に見てる方ではないのですが、今朝観た回はなかなか考えさせられました。
ネタバレが気になる方はここから先は回れ右でお願いします。



1話から結婚について納得できなかった主人公。日本初の女性弁護士となりますが、仕事は「女性」だからと信頼してもらえずなかなか本業に就けない。
その時、1人の先輩女性弁護士が初の法廷に立つことに。彼女は結婚をして、お腹に赤ちゃんもいるとのことでこぞって新聞、雑誌は取材に乗り込む(1社以外を除いて)。
法廷が終わり、呆けていたところに嘗ての弁護士仲間、主人公に恋心を抱いていた男性が婚約者(!)と一緒に現れた。

面食らったり、心情穏やかならずの主人公。

その後、家に帰ると両親の前で土下座。

「私に見合い話をお願いします!社会的に認められるためにためにも結婚が大事なのだと、知らされました」

とか、そんな内容だったかと思います(台詞がうろ覚えで申し訳ないのですが)。


この昭和戦中の時代を考えれば、女性は男性と結婚し、仕事を辞め、家庭に入り子供を身ごもり育てるのが社会的常識。
主人公は「社会に認められるため」に「結婚」を選択したことに、社会的性差を突き立てられた気分になりました。

それが正しい考えなのか否かは、当時の時代背景を度外視しても寒気を覚えました。

主人公の真相はさておき、結婚を前向きに考えてくれた両親が手放しで喜んでいることにも寒気を覚えました。

この、結婚をして1人前の社会の方針は一体どこから出てきたのでしょうか。
話は外れますが、結婚をしたくても出来ないセクシャルマイノリティはどうなのでしょうか。

恋愛結婚より見合い結婚の多かったご時世を考えると、生めや育てよの背景がチラついて私には見ていて痛々しく感じてしまいました(マイノリティ当事者だからかもしれませんが)。

つか、片思いだった男!見合いしてあっさり主人公を見捨てるなよ!!(激ツッコミ)
そっちの方が仰天だわ!!!

しかし、このことがなければ結婚について疑問を持っていた主人公が、「社会的地位」として結婚を選択しなかった、ということなのですよね。

いやぁ……連続テレビ小説、朝からヘビーなことやって下さる(笑)。

しかし、裏を返せば。
現在の今の生き方に選択が自由であるってことに、感謝しかないですね。
あとは同性婚が認められればなぁ……と、結婚を選択しなかったパンセクシャルな私は思うわけです。

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