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野球がしたい
この夏も甲子園にハマった。
猛暑の中、コロナで制約が多い中、ひたむきにプレーする選手たちはかっこよかった。
ここぞの場面で重圧に負けず期待に応える主砲、
冷静にときに大胆に勝負を進めるバッテリー、
勝っていても負けていても緊張に満ちた守備、
野球未経験の私でも、繰り広げられる全力プレーに胸が熱くなった。
そして猛烈に野球がしたくなった。
私も野球がしたい。
ホームランを打ちたい。
鋭いライナーに飛びつきたい。
ヘッドスライディングで泥だらけになりたい。
ダイビングキャッチもしたい。
それを元高校球児の夫に言ったら「変だね」と笑われた。
(“変”は夫の褒めことばなので馬鹿にされてはいない。“いい意味で変”らしい。)
Twitterでは「球児に元気をもらった。私も仕事がんばろう」とつぶやいている人が一定数いたが、私にはその発想はなかった。
野球で受けた刺激は野球で発散したい。
とはいえ野球経験といえば生涯で5回ほどバッティングセンターに行っただけの私の身体が、私が思い描くプレーをできるはずがない。
これは私の妄想癖、良く言えば観察力と想像力のなせる技で、私は昔からサッカー観戦に熱中すると胸トラップからのボレーシュートができる気がしてくるし、テニス観戦に熱中するとラインぎりぎりのダウン・ザ・ラインが打てる気がする。
そんな私が今やってみたい、憧れのプレー3選がこちら。
インコースぎりぎりに投げられた全力のストレートを完璧な当たりで引っぱってホームランにする
内野と外野の間の絶妙な位置に落ちそうなフライを捨て身のダイビングキャッチ、ボールが入ったグローブを掲げてアピールする
イレギュラーバウンドした強めのライナーに飛びつき、体勢を崩しながらも絶妙な送球でゲッツーを取る
野球未経験のアラサーに、こんなに具体的な夢を見させてくれた選手の皆様、本当におつかれさまでした。
そして仙台育英の監督のことば通り、コロナでたびたび学生生活にストップがかかる中でも、あきらめず努力を続けている全国すべての高校生に拍手を送りたい。