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SW/AC通信vol.5

福祉、地域、教育などのさまざまな分野とアートをつなぐ相談事業、Social Work / Art Conference(SW/AC)がニュース形式で情報をお伝えするSW/AC通信です。今回はSW/ACの参加する文化芸術合同相談会のお知らせとコーディネートを行ったイベントを報告します。

文化芸術合同相談会に参加します!

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新型コロナウイルス感染症の影響を受ける文化芸術に携わる方を対象とした相談会にHAPSとSW/ACが参加します。

日時:2021年6月5日(土)11:00~16:00(受付開始時刻10:30/受付終了時刻15:15)※予約優先
会場:京都芸術センター フリースペース、もしくはオンライン(申し込み時に参加方法選択可能)           

「京都府文化力チャレンジ補助事業」や「京都市中小企業等再起支援補助金」、文化庁「ARTS for the future!」、経済産業省による支援制度等への申請のほか、様々な活動に対する悩みなどに専門家が対応します。

SW/ACは、社会課題を探求し制作するアーティストや、よりひらかれた活動を目指す事業者や文化施設など共生社会に関わる相談を受け付けます。予約枠は徐々に埋まりつつあるようですので、ご検討される方はお早めに。

詳しくはこちらからご覧ください。


まちじゅうアーティスト事業コーディネートに協力しました。

京都市は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により活動の機会が失われた芸術家に発表・活躍の場を提供し、京都市内各地で文化芸術の魅力を発信する「京都まちじゅうアートプロジェクト」を実施してきました。

SW/ACは同プロジェクトのうち、「まちじゅうアーティスト事業」で福祉施設とアーティストのマッチングを行っています。今回はマッチング先の一つエルファ共同作業所での作品制作について報告します。

「えるふぁ展」

エルファ共同作業所は、東九条地域で障害のある方の自立支援や就労に向けた支援を行う事業所です。運営主体のNPO法人京都コリアン生活センターエルファでは、在日コリアン高齢者をはじめとする外国籍住民と地域住民のための介護事業や文化事業も実施されています。

HAPSでは文化芸術による社会包摂の取り組みについて、これまでエルファに事例調査をさせてもらい、SW/ACが東九条のスペースで活動するようになってからは見学や相談に来てもらうなど、交流が続いていました。

今回の企画ではデザイナーで、福祉施設での造形ワークショップも行う小澤亜梨子(.A)さんが共同作業所のメンバーと創作ワークショップを行い、作品を制作しました。

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小澤さんがメンバーが参加しやすい方法を模索し、三色の絵具とビー玉、スポイト、クッキー型など様々な道具を使う創作ワークショップを考案。大型のテキスタイル作品の素材となる布に自由に描いてもらいました。

小澤さんはエルファ共同作業所に通い、ラジオ体操をしたり、メンバーのそばで様子をスケッチをしながら会話をするときに「えるふぁ」(朝鮮語で楽しい時や嬉しい時に発せられる感嘆詞)の雰囲気を感じたと言います。ワークショップでは、エルファの職員さんがみんなの好きな曲を流して、歌ったり踊ったりしながら制作する様子も見られました。そうしたエルファの日常がコンセプトになった展覧会が開催されることになりました。

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「えるふぁ展」と同時開催予定の法人設立20周年記念公演は感染症蔓延の状況を踏まえて残念ながら中止となりましたが、展覧会は予定通り実施。会場ではワークショップから生まれたテキスタイル作品と、小澤さんがメンバーの作業風景を描いたステンシル作品が展示されました。職員さんやメンバーらも会場で来場者を迎え、人気商品の販売も行いました。

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小澤さんは今後商品のロゴやパッケージデザインでもエルファ共同作業所とコラボレーション予定です。ぜひご注目くださいね。

今回の通信はここまで。早々に梅雨入りしてしまいましたが、くれぐれもお身体ご自愛ください。

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