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「EUモード」という文明崩壊モード

「8Kテレビ、'23年3月からEUで販売できない問題。画面暗い“EUモード”実装?」
(Impress Watch/阿部邦弘)


 CO2悪玉論というのは、汎用性の高い大衆抑圧方法である。
 「脱炭素」「カーボンニュートラル」の名の下に、ありとあらゆる製品やサービス、それらを支える技術にまで規制の魔の手を及ぼす。
 それに異議を唱えようものなら、「環境破壊を何とも思わんのか!」などと、終電過ぎの小岩駅前でわめく酔っぱらいみたいな事を言い出して、会話を瞬時にシャットアウトである。

 さて、技術者達がせっせと研究開発に勤しんで生み出された8Kテレビであるが、ワザと画面を暗くして販売するという。
 アホである。
 技術というのは人類の絶え間ない努力によって劇的な進歩を遂げ、それによって爆発的な経済成長を促した。
 経済が豊かになる事で、貧困層そのものが減り、人類全体の生存率と出生率が大幅に向上した。広く一般大衆にまで豊かさが齎された訳である。
 これを許せないのが、一般大衆を隷属化したい左翼である。
 左翼と言っても、「シーオーツーを減らそう」と言っている様な人間全てを指すのでは無い。これらは左翼が実際に隷属化させた者達である。


 左翼と一口に言っても、その種類は多岐に渡る。
 自分達だけが得をし、大衆を隷属化したいと考える点は同じだが(※補足①)、逆の見方をすれば、その他は何でもありである。

1.中国、ロシア、北朝鮮

 左翼が国家規模で支配体制を確立した具体例である。
 奴等にとって、敵は国外の自由主義、民主主義、資本主義である。これらは成長と繁栄の思想である。左翼的思想によって支配される国が、国力で勝てる道理は無い。従って、何らかの方法で自由な経済活動を阻害したい。
 そんな事情を抱える彼らにとって、CO2悪玉論は好都合である。環境保護の名の下に自由主義国家を洗脳し、脱炭素やカーボンニュートラルの様な自傷行為に走らせるのである。
 奴等が環境保護を叫ぶ理由。それは、環境保護を目的とはしない。徹頭徹尾、自由な経済活動を阻害する為である。

2.グリーンピースなど

 彼らの事を指して、「Useful Idiot」と表現する向きがある。日本語で言うと、「使える愚か者」である。
 どういう事か。
 中国共産党の危険性は周知の事実であるが、環境活動家達は奴等の所業を見て見ぬ振りし、奴等の似非環境対策を礼賛する。
 彼等環境活動家は活動を監視されるという条件付きで、中国国内での活動を認められている。中国共産党は環境活動家の後ろ盾となり、各国にCO2悪玉論が浸透するよう後押しする。
 グリーンピース、世界自然保護基金、天然資源保護評議会、etc.
 これらは中国共産党と持ちつ持たれつで、大衆から搾取する仕組みを着実に構築していく。
 最も、これによって最終的に利を得るのは中国共産党であり、環境活動家達自身が所属する国では、その頃は搾取するにも経済がボロボロになっていて大した利を得られない筈である。
 だからこそ、「愚か者」というのが相応しい。

3.欧州でいう緑の党

 自由主義・資本主義・民主主義を是とする国の中にあって、それを破壊する為に左翼が政治団体を立ち上げる。その具体例である。
 日本には「日本共産党」というのがあるが(※補足②)、普通、まともな国において「共産党」などと大手を振って名乗れるものでは無い。そこで、環境保護を隠れ蓑にした「緑の党」という訳である。
 奴等に言わせれば、成り立ちがどうのという話から始まって、私の様な意見を勉強不足と言うのだろうが、そもそも単なる建前と言うか、設定なのだから、こちらとしては知った事では無い。

 奴等もまた、環境保護の名の下に「シーオーツー減らせや!」と言う。だがその一方で、中国やロシアの様な極悪国家に生殺与奪の権を握られる事も良しとしない。
 奴等の目的はあくまで、自国を独立国家として存続させつつ、自国民を隷属化したいのである。ブッ潰れてしまっては元も子もない。
 だから、自然エネルギー発電に傾注させ過ぎて電力不足が問題になったら、天然ガスはCO2排出量が少ないからOKとか言い出し、ロシアがその変遷によって得た利益で戦争を始めたら、結局は石炭に舞い戻る。しかしその判断が遅かったので、電気自動車の走行規制とかいう話になる。
 計画性も何も有ったものでは無い。
 まぁ、それも致し方無かろう。CO2悪玉論の様な嘘を是として押し通そうとしたら、数々の矛盾が生じるのは当然という事である。


 温暖化人為説、それを引き継いだ気候変動人為説に基づくCO2悪玉論。これによって先進各国は末期癌の様相を呈している。
 例えば8Kテレビを環境基準に適合しないとかで出力を絞って販売する話であるが、この様な事をすれば、欧州の家電メーカは絶対に8K以上の技術を開発しようとはしない筈である。販売出来ないのだから利益もクソも無い。利益の無い所に投資するのはバカである。

 技術というのは人類の絶え間ない努力によって劇的な進歩を遂げ、それによって爆発的な経済成長を促した。
 経済が豊かになる事で、貧困層そのものが減り、人類全体の生存率と出生率が大幅に向上した。広く一般大衆にまで豊かさが齎された訳である。

 折角向上させた性能を敢えて使えなくするというのは、進歩を否定する行為に等しい。
 この様な行為を当たり前と思う様になったら、人類はそこで終わる。現状維持すら困難になり、後は衰退するのみである。
 待つのは、短・中期的には左翼の搾取天国。長期的には文明の崩壊である。


※補足①

 左翼的な思想の人間は多いが、99.9 % は洗脳されているだけである。
 ほんの一握りの人間だけが、搾取する側に残る訳である。

※補足②

 日本共産党・・・、と言うか、「共産党」って!
 せめて隠せ。

※補足③

 よく、「ロシアや中国は本音では環境問題などどうでも良いと考えている」と言われる。
 しかし、それだけでは物事を正確に理解しているとは言えない。
 CO2を始めとする数々の規制、その多くの出どころは奴等、極悪国家である。
 それが各国に潜む左翼の支配欲と合致し動き出す。
 気候変動人為説に基づくCO2悪玉論だけでは無い。ありとあらゆる規制について、その存在意義を我々は常に疑わなければならない。

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