山メシ。スープパスタ
私は登山をする者であり、テント泊にデビューしたばかりだ。
テント泊では小屋で食事を提供していただくのではなく、自分で作るのが楽しみのひとつである。
私は米を炊くための、メスティンを持ってなく、欲しいと思い、本日街に出かけて、見てきた。しかし、気に入った物がなかった。もともと、店で買うより、ネットで買ったほうがいいだろうと思っていたから別にいいのだが、店に置いてあるものから選ぶのでは選択肢が狭く失敗しそうな気がしたからネットを選んだ。
登山用品店ではもうひとつの目的だった、指先の出る手袋を買った。これは先日、岩山に登ったとき、指の皮を擦り剥いてしまい素手は危険であるから手袋を買おうと思ったからだ。しかし、普通の手袋だと、指先まであるから石の感触が確かめられないし、私は登山中、写真を撮るので、そのとき手袋だと上手く操作できないだろう、そう思ったから、指先の出るものを選んだ。
で、ラーメン屋にでも寄って帰ってこようかと思ったが、ラーメンという気分ではなかった。店で食べるよりも、メスティンを買う前に、もっと今持っている丸型のクッカーで料理の幅を広げたほうがいいのではないかと思い、家に帰ってガレージでスープパスタを作ることにした。
初の試みである。
YouTubeで水からパスタを茹でている人を見て、私もやってみようと思った。
まずはパスタを半分に折ってクッカーに入れた。
次にシメジを投入。
水を入れて、ガレージに移動した。
そして、それを火にかけた。
七分で茹であがるパスタであったため、七分を目安に割り箸で柔らかさを確認しながら茹でた。
ツナ缶を入れ、塩こしょうを振った。
そして、完成した。
茹で汁は飲まないほうがいいのか知らないが、山ではこぼすことはできないので、今日も山の練習と言うことで全部飲み干した。
パスタは美味かった。
こうして、私はパスタを茹でる際、沸騰させてからでなくても良いことを知った。山でのレシピがひとつ増えたわけだ。折ったパスタとツナ缶と塩こしょうを持って行けばOKである。ただ、塩こしょうをどうやって持って行くかはまだ考えていない。
山と言うだけで、得るべき知識、技術、経験が多くある。
私は長年、哲学や文学などの読書をしてきた経緯がある。たしかに、読書で得られる知識は増えたが、それだけが知識ではない。技術、経験、やってみて覚えることはたくさんある。
また、それも登山のように趣味についてのものだと、覚えること自体が楽しみである。
今日は山に登ったわけではないが、いい経験をした。
山でのレシピがひとつ増えた。
またYouTubeなどで他の人がどうしているかを見て、勉強したい。
いや、他の人がどうしているかを見て覚える、という学習方法は大学受験とかにはない。
学校のお勉強よりも、登山の方がはるかに面白い。
ああ、どういうメスティンを買おうか、それをどこの山で使おうか、楽しみだ。
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