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【超超短編小説】膣即死

 水を張った鍋を火にかけると、中にいた猫が目を覚ましてしまった。ちくしょう、あのババアの店はいつもそうだ。ちゃんと〆てあった試しが無い。
 ウンザリして仰いだ空は寸胴でも被せたみたいな鈍色をしていて、おまけに町内のスピーカーからは仰げば光か、蛍の尊死だかが流れており、自分はここまでなのだと否応なく自覚させられる。

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