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【短編小説】嗤うヤマザキ(未来はお前の手の中)

「がんばれよヤマザキ、お前の未来は俺たちの手の中だぜ」
 手を叩いて囃し立てると、ヤマザキは表情を無くした顔で立ち上がった。

「今日、カワイが死んだよ。俺もそろそろ限界かも知れない」
 留守電にそれだけが記録されていた。今日の午後五時過ぎ。時計を見る。午後11時を少し回った頃だ。もうウンノは死んでいるかも知れない。俺は携帯を机に放り投げた。

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