IT検証技術者認定試験(IVEC) レベル2に合格

はじめに


IT検証技術者認定試験(IVEC) レベル2を5月にうけて、結果が出ており、無事に合格したので、振り返りも変えて記載
この試験、とかく情報が少ない。公式の学習教材以外では、過去の合格者のブログなどが数本あるくらい。なので、この記事が少しでも、ほかの受験者の役立てばよいと思い記載。

そもそも IVECとは

一般社団法人IT検証産業協会(IVIA)が認定するテストエンジニアの資格試験。テストエンジニア業務に特化した試験のため、これを持っていることでテストエンジニアの実務に対する実力をある程度推測できる。とはいえ、JSTQBなどのテスト系の資格に比べると受験者が少ない。
というのも公式でている数字を見る限り、一回の試験で各レベル合わせても500人いかない。かつ一番合格者がいるレベル2でものべ合格者が2000人未満となっており受験するといっても知らない人のほうが多い。

なんで受けたの

JSTQBのFLは持っており、テスト系の資格で他に何かを取ろうと考えたときに、以前一緒のプロジェクトで働いていた人がIVECを持っていたこと思い出し、受験しようと考えたので。まぁ会社からは報奨金などがでる資格でもないので完全に自己満足のための側面が強い

どのレベルを受けたのか

今回はタイトルのとおりレベル2を受験。いきなり上位レベルをうけることはできず、レベル2に受からないとレベル3,4に受験できないこともあり、レベル2を受験。レベル2はテスト実行の取りまとめと、実行の管理者想定。

学習方法

基本的に テス友のアプリをつかって問題を解き、シラバスを読むの繰り返し。さすがに出てくる用語のことがわからないとかはないが細かなニュアンスの違いや厳密な定義で考えるととなると怪しいところがある。なので問題を解く→シラバスの該当箇所を読むを繰り返して、IVECの問題に適用していく。受験三日前からはシラバスの音読を繰り返して改めてシラバスをインプット。
そんなことをしたが、シラバス自体の中身を問う問題はほぼないので、テス友の問題をひたすら繰り返すだけでよかったかも。

申し込みから受験当日の様子

申し込みは公式のサイトから実施。PCで実施の割にピアソンVUEなどのように全国各地のテストセンターでは受けられず、指定の会場のみで受験。なので、会場のキャパに到達すると申し込みできない。自分が受けた回の会場を見る限り余裕はあったので、この試験の知名度が上がらない限り、申し込み期間内ならキャパオーバーになることはなそう。申し込みに必要な情報を入力しクレカで支払いを済ませ無事に受験資格を獲得

当日、受験会場につくとこの試験が指定会場でしか受けられない理由が判明。この試験、用意されたノートPCに問題と解答ファイルが入ったUSBを装着して実施。解答の提出はUSBに保存してUSBをPCから外して、指定の封筒にいれて試験官に渡す方式。こんな方式初めて受けたし、これなら会場も限定されるのも納得。
ノートPCはWindows+Liberaofficeで構成されていた。受けたときのOSはWin10だった。ネットワークにつながっていないが、ある程度の設定変更は可能だったのでクイックアクセスやカラー設定などカスタマイズできるものは予め設定しておくと便利だと思う。正直、LiberaOfficeを使うのは問題ないのだが、端末の勝手をつかむのに少し苦労。

試験結果と問題の感想


試験結果のチャート


総評のチャート

チャートを見てもらえばわかるとおり、受験者全体で得点でできている、「テスト実行の振り返り」が全然得点できていない。しかし、「テスト実行スケジュールの策定」が満点なので、カバーできて合格という運び。他の分野については合格者の平均以上とれているので問題なし。以下、各分野の感想

「テスト実行管理者の前提知識」


ここは純粋に知識があるのかが問われている印象。最後だけちょっと頭を使う必要があった。

「探索的テストの管理」


探索的テストで、どの分野・内容を重視してスケジュールを組むかをきかれている問題。探索的テストでつかうチャーターで記載されている内容の把握に少し時間がかかった。管理とはいかないまでも、探索的テストの実行経験があれば解くことは難しくないと思う。探索的テストで使う言葉の定義、やり方を掴んでおかないと解きにくい。

「テスト実行の終了基準」


ここは最初問題を読んだ時点で、何を解答すればいいのかわからなかった。これは満たしているのか、満たしていない場合の理由をどこだと探すのにだいぶ時間を取られた。今回の受験で一番時間をつかった問題。参考にする資料も多く、資料から必要な情報をピンポイントでつかむことが重要かと。まぁあくまで、基準があるのでそこの基準から外れる指標が探せればしゅっと解けそうな気もする。ただ、初見で探すにはやはり慣れがいるので公開されている問題だったり、IT系のプロマネ系の問題を解くのがいいのだと思う。

「テスト実行スケジュールの策定」


今度はスケジュールを一から作る問題。なんどかWBSを引いたり、線表を考えたことがある人なら、解くのは簡単。全員の生産性が一緒ではないので、いかに平準化して考えるかが大事。ただ気になったのは、どう計算してもタスクがない日がうまれてしまう。必要な工数を埋めて、遊休の日がある状態も許容していいのかは気になる。実務なら上長なりに相談だけど、試験としてこれを解答として出すのは勇気がいる。

「テスト実行の振り返り」


ここは正直、回答したがこれでいいのかとなったところ。案の定得点が低い。振り返りということもあり、他の分野に比べて回答の妥当性が自分の中でつかみにくかった。

「不具合の管理」


ここは回答はできるが、何を優先するとかの理由付けに苦労。どうしても普段使わないステータスやフローチャートのため、問題の仕様把握に苦労。与えられた状況で優先が何かを判断する機会が多ければ回答内容を整理するのは難しくないと思う。

次回に向けて

ひとまずレベル2合格してレベル4の受験資格を得たので、タイミングさえあえば受ける予定。とはいえ、年2回かつ知名度を考えるとそこまで労力をさくべきなのかは悩みどころ。JSTQBと合わせて、能力の裏付けとしてはつかえるのだろうけど、コスパなどを考えるとテスト系ならJSTQBのAL、管理能力ならPMPとかのほうがいいだろうし。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?