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アメリカ文明は現場を認めず

日本の物作りには

丁寧な仕上げ

と言う特徴が有りました。これは、少し古いですが

日米車戦争

で、日本車がアメリカの一般市民に好まれた理由です。露骨に言うと

アメリカの車は壊れる
しかし
日本車は壊れない

と言う状況でした。この違いの根底に

  • アメリカの工業は99.7%の管理

    • そこで自動機械の製品をそのまま出す

  • 日本の工業は「全数良品」の管理

    • 最後は職人の手仕上げ

と言う発想があります。

この状況は、もう少し前の銃生産でも、同じ状況でした。

「千丁に一丁の銃」

と言う言葉がささやかれていました。これは

自動化大量生産でも千に一つは
がたつきがない
理想の組み合わせとなる

と言う状況を示しています。

一方、明治末から大正の日本では

機械の工作精度はアメリカに及ばず
だが職人の仕上げで
高精度の三八式歩兵銃

を作っています。

さて、こうしたアメリカの発想には

職人不足

と言う状況があります。しかし、もう一歩踏み込めば

現場の知恵を認めない

文明があるように思います。これは

高学歴者支配

の社会構造も影響しています。

アメリカの方式を導入するとき、このような文明の特性を考える必要があります。

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