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現実の泥から結晶したモノ

説明を考えた、物の見方に

  • 理論的に検討して現実例で肉付け

  • 現実にあるモノを見ながら本質を見ていく

の二つの道があります。例えば

引力の法則を見て天体の行動を説明

が前者の方式であり

リンゴの落下と天体運動の共通点から
引力の法則を見いだす

が後者の道です。

さて、これをモノを創造する立場で考えます。前者の、理論先行の発想は

理論の骨組みを作り
現実の泥に入れて骨組みに絡むモノを集め成形

という発想です。こうした、理論の骨組みを作るため

多様な分野の知識の網
一般化と具体化の階層構造

で、知識を整理しておく必要があります。網のようになっているから、現実のモノが引っかかり、充実していくのです。

一方、後者の現実先行ならば

色々起こる中で共通的なモノを見いだす
その中にある秩序を整理して形にする
泥の中で塊が出来るのを見いだす

という発想になります。

ただし、両者は完全に分離しているのではなく、現実から出発する場合でも

今まである知識での秩序

が影響します。泥の中の塊を見いだすのは、ある種の秩序を見いだしたときです。それは、他の分野からの類推かもしれないが、知識の効果です。

こうして、現実の混沌に対して、知識を生かしながら見ていくことで、種々の発見が出来るでしょう。

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