視野を広げる反論で成長
私達は、自分の思い込みに対して、広い視野から反論されて、それが崩れる体験をすることがあります。しかしながら、そのような体験は、自分の視野を広げ、成長する機会でもあります。
若いときに、このような経験を積むことは、自己の成長に役立ちますし、議論などの時の深みを示し、頭がよいという評価を得る様になります。
そこで、こうした検討の一例として
CO2削減手段としての
電気自動車
についての議論を、考えました。
第一段階主張:電気自動車は環境に優しい
理由はCO2を出さないから
これに対して、ある人は以下のように、反論します。
第一段階反論:電気を作る発電時にCO2が出ている
発電のエネルギー効率は最高でも50%程度
さらに自動車のモーターでもロスがある
それなら直接燃料を燃やす方がよい
ここで、電気自動車に対する、賛成が否定されました。そこで、もう一歩踏み込んで考えましょう。
第二段階主張:モーターは効率よく制御できる
ハイブリッド車がよい例
それなら内燃機関を除去した方が軽くなりもっとよくなる
確かにこの主張には説得力があります。しかしながら、前の反論の前半には答えていません。そこで
第二段階反論:電気自動車の効率は認めるが発電の問題は残る
と言う反論が継続します。これに対して
第三段階主張:発電も水素などを利用しCO2を削減する
個別の車より大規模発電の方が対策できる
と、発電所での対応まで議論を広げます。これには
第三段階反論:発電用の水素を作るためには
化石燃料の加工でならCO2が出るし
水の電気分解には電気が必要
と反論ができます。特に、海外の水素生産では
石炭を加工して作る
のでそこでCO2が出る、と言う観点での議論も有効です。海外の、資源調達まで視野が広がりますね。
このように、議論をしていくと
検討範囲が広がる
場合があります。こうした訓練をして
頭のよい人財
と認められることは、就活などでも有利に働くでしょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?