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もしも我が子が学校に行かなくなったなら

函館本通で八百屋すず辰(すずたつ)を営む鈴木辰徳と申します。

実はコロナ禍の2020年9月より、我が子(当時小4)が徐々に学校に行かなくなりました。その中で思ったことをまとめてみました。お子さんの不登校で悩んでいる方の参考になりましたら幸いです。(周りで悩んでいる親御さんがいましたら共有ください)


学校に行かない=とにかく心が疲れ果てている

まずは心の充電を
⇒「不登校の7段階」が参考になります


不登校の7段階

各段階の子どもたちの細かな様子や親としての接し方などが上のリンク先に載っています。

今はどういう状態なのか、目安がわかると周りの親や大人もあせらず、子どもたちの心の状態を想像して寄り添うことができます。

正直「なんでだれも教えてくれなかったのー」と思ったくらい、不登校に関わる親御さんや大人たちには常識になってほしい知識だなと思います。

この子は今何段階かな?と思ってみると発見があるかもです。

我が子の場合 (本人了承済み)

実際は行きつ戻りつ波打っていますがざっくりと。

7段階R

コロナ禍で感染予防含め学校内の規律が高まる中、あらゆることをちゃんとしようとした真面目な性格が災いし疲れ果て。コロナを理由に楽しみにしてた授業や行事がなくなる中、心が折れる。

当初は職員室登校など細切れに登校を試みるが結果的に気力を使い果たし、症状が出てから2か月後の11月に完全なる不登校に。

1日中寝倒す時期を経て活動再開。習い事のスイミングのみ行く生活に。家と学校以外に通えるコミュニティがあったことは大きかった。

小5の夏休みに親しい友人が遊びに来たのをきっかけに週1の給食参加から徐々に学校生活に戻るように。不登校の兆候が出てから1年半後の小5の3月ほぼ登校できるように。

完全復活かと親が油断した小6の5月に休みがちに。いわゆる「5月病」。こどもには「世の中には5月病というのがあって、大人や大学生でも休んでしまう人がいる。あまり気にせずまずはゆっくり休もう」と伝えたところ、6月にはあっさり復帰。
(※今は1~2週に1日自主休校。前より休むのがうまくなったのかもです)

この点、以下の「気力の手綱さばき」を意識できたらと後から思う。

「気力の手綱さばき」
(by篠原信さん@shinshinohara)

登校したと思ったら、疲れ果ててまた元に戻るということは結構あることです。この点に関しては、研究者である篠原信さんが提唱されている「気力の手綱さばき」が参考になります。

特に(不登校の)第五・第六段階あたりから、気力を使い切らず、徐々に増やしていければなと。実際はなかなか難しく、1歩進んで2歩下がるが基本だったりしますが。

寄り添う親も長期戦で疲れます。
親御さんにこそ大切な心掛けかもしれません。

【気力の手綱さばきの基本】 
気力が湧かないとき、気をつけること
 ①意識的に余裕をこじ開け、休むこと。
 ②気力はそのうち湧いてくるもんだ、と、待つこと。
 ③気力のない自分を許すこと。
 ④気力が湧いても使い切らないこと。

詳細は篠原さんのブログを。とてもわかりやすいのでぜひ一度読んでみてください↓


「カタツムリをジッと眺める心もちで」

以下は、SNSの一種ツイッターでたまたま見つけたメモ書きです。 不登校になった子たちを見ているカウンセラーの方がまとめたもので、先の「不登校の7段階」とかぶる部分もありますが、「カタツムリをジッと眺める心もち」って言葉にとても支えられました。

疲れ果てた子どもはゆっくり自らの心を癒していくので、はた目には全然変化が感じられないときや、行きつ戻りつするときもあります。その時は「カタツムリ…」と念じて見守りましょう。

カウンセラーのメモ

そして本当に疲れた時は「もやしの歌」が沁みます。

そして元ツイートを再発見し感謝の言葉をおつたえしたら別バージョンのメモ書きが(ToT)!!


ぼやきの効能

女優の宮沢りえさんの言葉;
『わたし、試練はごほうびだと思ってるんです。苦難は経験したくないかもしれないけれど、じゃあ、まったく経験しないで50歳になったひとと、経験して50歳になったひとだったら、おもしろい話がちゃんとできるのは、やっぱり…。』

関西だと、いろんな失敗談が笑い話として話されます。逆に人がしないような経験はおいしいネタであり、有難い話だったり。

芸人のゴルゴ松本さんが少年院等での講演で漢字ネタの話をされる中、「吐く」と言う字を、「口から+と-のことを言うと書く」と示し、最初は+・-も吐いていいんだ、と言います。ただ徐々に-を減らしていくと…「叶う」んだと。

人生いろんな苦難がやってきます。そんなとき、弱音を身近な人に「吐く」のも大切な処世術です。ただぼやきで終わらずに、それを笑い話に昇華したときにその経験は人生の糧となり、その人の歩みを進め、何かが叶うのかもしれません。そして「ぼやける」関係がもっと増えるといいのになぁと思う今日この頃です。

子どもたちが休み、
次に進むきっかけとなる場所が作れたら

理由は何であれ(心が)疲れ果てたので休むというのは、いたってあたりまえのことです。が、「休む」という当たり前を親子ともに受け止めるのに時間がかかります。

(店主のいる)道南で学校に行かない選択を子どもがした時に、公の学校以外のフリースクール等の選択肢がまだまだ少ないなと感じています。

不登校の第4・第5段階で好きなことをやっていく中で、自分の好きに出会える場合もあり。子どもらが心を休めつつ、次に進むきっかけとなるような場所を新たに作れたらと考え始めています。「くう・ねる・あそぶ(+まなぶ)道南てらこや準備室(仮)」起動!

まずは家でゆっくり寝ること、好きなことをして心の栄養をためること、外へ一歩踏み出す気持ちが芽生えたら、身体を動かしてみること、いわゆるアート的に気持ちを素直に表現することを思う存分やってみること、好きを開放し心を動かすこと、学びたくなったら学ぶこと。

休んで元の学校に戻るもよし、休んだ末に自らのペースで遊び・学ぶ場を見出すもよし。

そんなきっかけの場を作るべく行動していきます。興味がある方は次のページで活動をアップしていきますのでよかったらフォローください。

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