第二種電気工事士試験の対策法をちょこっと。

高校は普通科(理系)、大学は電気関係でも工学部でもないいちおう理系の某学部でしたが、個人的な手習いの延長で最近に「ようやく」合格した、第二種電気工事士の試験をのことを少々。

第二種電気工事士の資格の概要

第二種電気工事士の免状があると、わかりやすく書くとおうちの電気工事が自分でできます。

学歴、経験不問で受験できます。試験実施機関は一般財団法人 電気技術者試験センター。ドメインは shiken.or.jp。老舗感があります。

試験は筆記試験技能試験。筆記試験に受かれば技能試験を受けることができます。筆記試験に受かって技能試験は落ちた場合、次に開催される試験に限り筆記試験免除で受験することができます。

合格ラインは筆記試験は60%(変動することもあり)、技能試験は「欠陥がないこと」。以前は欠陥にレベルがあって、少々のものならセーフでしたが、今は欠陥が1つでもあればアウトです。

合格して、申請して免状の交付を受けることで、第二種電気工事士ですと言えます。免状はお上が発行する写真入りの身分証なので、本人確認書類としても使えることもあります。

では、以下、中学校の理科で習ったオームの法則くらいなら覚えているよ、というレベルの方を対象とした試験対策法です。

筆記試験

過去問のうち頻出問題集をほぼ完璧にやっておけばまず大丈夫でしょう。1,000円くらいで赤くて小さな問題集があります。満点であることは求められませんから、試験対策という観点からは確実に8割以上の理解を目指しましょう。

自信のない方や理解を深めたい方は、丁寧な参考書もたくさんあります。2,000円とか2,500円くらいです。

技能試験

候補問題は事前に公表され、その中から1問が出題されます。筆記試験より技能試験が難関です。何が難関かというと、「欠陥1つでもアウト」「40分以内に終わらせるというプレッシャー」「会場の独特の雰囲気」です。

まず、電気工事士試験用の工具セットや練習用の材料セットが市販されています。すでに合格した人の家の倉庫に眠っている可能性もありますから、ゴロニャンしてみるとよいかもしれません。

おすすめの対策は、まず、Yoiutubeや参考書の付属DVD動画で、基本作業をまずは時間がかかっても確実にできるように練習しましょう。次は、時間を意識して「迷うことなく」基本作業ができるようになりましょう。「このような欠陥には気をつけましょう」ということはYoutubeとか参考書・付属DVD動画でも強調されていますから欠陥にならないようには常に注意します。

次に、複線図に慣れましょう。試験問題で与えられた条件を読み取って、1本1本のケーブルを具体的にどの機器のどこにつなぐかの図です。複線図の書き方にはいろいろな流派がありますので、Youtubeや参考書などで学習して、フィーリングに合う流派を探すとよいです。候補問題を見て、その複線図を迷うことなく書けるようになればばっちりです。迷いが生じるレベルでは技能試験の合格は厳しいです。

そして、次は試験を意識した練習です。「欠陥なく」「時間内に」を自分で練習を積んで合格される方も多いのですが、特に「欠陥なく」については受験対策講座や、少なくともすでに合格した人に見てもらったほうがよいかもしれません。自分は技能試験3回目のチャレンジの前に、次は落ちたくないとの一心で、2日間の受験対策講座を受けました。

どの候補問題も基本作業の組み合わせです。どの候補候補問題でも30分程度できるようになっていれば、本番に少々のことがあっても大丈夫でしょう。なお、候補問題の中には少々時間がかかるものもあります。基本作業の組み合わせであることは変わりはありませんが、そういった問題は出ないことを祈りましょう。

国家資格の中でも比較的チャレンジしやすく、お役立ちかもしれない資格です。就職・転職目的でなくても、趣味・自己啓発でチャレンジされてもよい資格ではと思います。今年の上期試験の申込締切は4月8日の17時です。

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