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芹沢怜司怪談蔵書まとめ

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連載していたホラー小説のまとめです。
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2021年12月の記事一覧

芹沢怜司の怪談蔵書「12.代々続くお手伝いさんの秘密」

 呪いの配達人から受け取ったダンボールを開けると目が合った。 「おはようございます。遠路…

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芹沢怜司の怪談蔵書「13.追われる霊」

「良かった! 無事に届きましたか。どうです? 人形の様子は」 「部屋に閉じこもって出てく…

芹沢怜司の怪談蔵書「14.闇の中身」

 知人から追われる霊の調査報告が入った翌日、家の前で追いかけっこをしている霊を見た。  …

芹沢怜司の怪談蔵書「15.お化けの家事代行サービス」

「危険な怪談の調査は駄目だ」 「どうしたんですか急に。今までもそれほど危険ではなかったの…

芹沢怜司の怪談蔵書「16.交換の儀式」

「本の反応はどうでしたか?」 「芳しくなかったよ。今までは読み聞かせた怪談話がそのまま記…

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芹沢怜司の怪談蔵書「17.無人コンビニの商品」

 もう寝ないと明日に響く。しかし寝室に観測者と願いを叶える闇がいるかと思うと、どうもにも…

芹沢怜司の怪談蔵書「18.映像の先へ」

 影が差した気がしてカーテンを開ける。  期待通り隣にはコンビニが建っていた。これでいつでも買い物に行ける――なんて思うのは知人ぐらいだ。ちなみに彼からの連絡はまだない。  今日はもう寝てしまおうか? いや、もう一つぐらい怪談話をしてもいい。そうだな……絶対に寝室に出現しない話にしよう。これ以上寝室に呼び寄せるのはごめんだからね。 【映像の先へ】  これは友人の身に起きた出来事です。  友人――A子は大のB級ホラー映画好き。なんでも低予算で作られた映像の方が妙なリア

芹沢怜司の怪談蔵書「19.使われていない教室のスキマ女」

 ピンポーン  チャイムの音で目を覚まして時計を見る。4時だ。こんな時間に訪ねてくるのは…

芹沢怜司の怪談蔵書「20.シャワーの赤い水」

「怜司さん無事にホテルまで戻ってきましたよー」  儀式の調査をしていた知人から連絡が入っ…

芹沢怜司の怪談蔵書「21.降り注ぐバラバラ死体」

「聞こえるかい?」 「ジュワジュワ言ってますね」 「きっと赤い水が流れているんだ。床が完全…

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芹沢怜司の怪談蔵書「22.鐘の音」

 廃墟で怪談を語り終えた帰り道、頭を占めるのは無事に帰宅できるかどうかだ。現状何も起きて…

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