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5/27の日記 プロフェッショナルのおうち時間企画とか、諸々

見出し画像は、水中で新芽を出してるヤバい生命力のミントです。


「プロフェッショナル 仕事の流儀」で、4週に渡ってプロの料理人たちがリモートでレシピを紹介する「今すぐ作りたくなるプロのレシピ公開」という企画を放映していて、これがとても面白かった。

「今すぐ作りたくなる」と銘打っている以上、ある程度の手軽さは求められる訳で。

ある三つ星フレンチシェフは、フライパンと魚焼きグリルでできるサラダを紹介していた。残り物の野菜を茹でたり焼いたりして火を通す。

鶏胸肉を削ぎ切りにして、ビニール袋に入れて片栗粉を満遍なく纏わせたものをサッと茹で、サラダに合わせる。削ぎ切りにすることで時短、火入れ時間の短縮によるパサつき軽減、ビニール袋を使った下ごしらえで、洗い物も少ない。

盛りつけだけにはこだわって、美しく仕上げる。まさにおうち時間に寄り添ったメニューだったと思う。

また、栗原はるみさんが紹介していたゴボウのハンバーグなんかは、調味料が少なく、かつアレンジが効くという点で、さすが「家庭料理の重鎮」という安心感があった。

一方で興味深かったのが、「できんことはないけど、家でやる?」という感じの手間がかかるレシピを紹介していた人たち。

例えばフレンチの小林圭さんは赤ワインのリゾットを紹介していた。

まず赤ワインと蜂蜜を煮詰めてソースを作るところから始まる。正直、リゾットを炊くだけでも時間がかかるのにそれ以外のとこから始めるの?マ?

その後もリゾットと並行して、添えるピストゥの調理が続く。とんでもなく面倒に感じる。

これらの作業はリゾットを炊いている時間に並行して行われているとはいえ、生食用のシャンピニオンをみじん切りに、だとか、炊き上がったリゾットを30秒蒸す(こういうのは時間が短ければ短いほど、要らんくね?と思ってしまいますよね)だとか、とにかく手間と時間をふんだんに使っているように感じる。


ここから垣間見えるのが、同じ料理人の中でも


「おうち時間が長いから、日常的にごはん作るろうな。なるべくハードル高くないものを紹介して、負担を減らしてあげよう」

という考え方と、

「おうち時間が長いから、普段はできないような多少手間がかかるレシピでも、挑戦して感動を味わってみてほしい」

という考え方に二分されるんだなというところ。

どっちが正しいということはない。どちらも正しい。どちらも愛しい。

どちらも料理を愛するが故なんだな、と思うと、私もキッチンに立つ時襟を正さなければ、と奮い立つ。

「おいしい」は、一流のフレンチのフルコースにも、ただフライパンに落としただけの目玉焼きにも使われる言葉だ。変幻自在の「おいしい」に柔軟に対応できるのが、「料理上手」の条件なのかもしれない。


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