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「の(ま)ない」と「の(め)ない」の大きな乖離。誰でも簡単に「依存症」になる状況について。

え?飲ないの?

と、不思議がられ、
私の若い頃は、
吐いて鍛える飲酒がありました。

吐いて、耐性をつけて、
たくさん飲めるように私は、
練習していましたし、
「お酒、弱いんですぅ〜。」と、
甘える女子のことを、
嫉妬と軽蔑をしていたので、

お酒に強くなろう!

と、努力した結果、
そんじょそこらの男子よりも、
お酒に対して強くなり、
デートでも、先に相手が
酔っ払うので、
いつの間にか、別れた後には、
男女問わず、私のことをみんな
「おねえ」と呼ぶようになりました。

ええ、私、飲るんです。
飲みたかったし、
飲むことが当たり前になっていました。
飲んでも飲んでも、
酔えなくなってしまっているのに、
酔いたいがために、
ものすごい量を毎日昼夜問わず、
飲むことによって私は私を
保とうとしていました。
切らしたら自分ではなくなりそうで、
怖かったことを今でもはっきり
覚えています。

が、死にかけて、
地獄を見て、断酒をしてからは、
「飲みたい」を遠ざける努力を
しなければなりませんでした。

最初は、我慢の断酒でした。

時間が空くことが恐ろしくて、
週3回以上自助グループに
通っていました。

手持ち無沙汰にならないよう、
できる手作業は、全てしました。
いっときは、狂ったように、
編み物をしていたこともあって、
大作になると、コタツカバーまで、
編んでいたな。うう、辛かった。笑


今になって、ようやく、
再会だったり、
新たな出会いの中で、
「飲ない人」と話す機会が増えました。

本日も、読んでくださり、
ありがとうございます。

「飲ない人」には、
この断酒の辛さなんて、
全く、わからないことを、
私は、諦めよう、
と最近考えています。 
わかってもらうなんて、
無理て無駄なことなんやね。

私は、いつでも「飲る」けれど、
「飲ない」という意思をキチンと
刷り込まなければなりません。
それが、アルコール依存症という病気に
対する回復の過程の一歩だと思います。

依存症は、脳のコントロール障害です。
意思の力だけではどうにもならない。
のが、まだまだ世間では、
伝わっていないから、
意志が弱くて、ダメな人間。と、
「飲ない人」からは、
言われてしまいがちです。
これ、結構、傷つきます。

「飲ない」=我慢 から、
「飲ない」=生きづらさからの解放
になるまで、

さらには、
ない=必要ない。
になるまで。は、
相当なエネルギーと時間と、
助けが必要になります。

「飲ない人」には、
決してわからないことです。

「飲る人」からも、
依存症に対する抵抗があるので、
逆ギレされる経験をしてきました。

「飲ない」と「飲ない」では、
全く意味合いが違ってきます。

私は、「飲ない」。

意思の力だけでは続かないから、
ここの場所や、自助グループ、
カウンセリングが私にとって、
とても重要です。


「酔いを必要としない生き方を模索」
していくために、
この拙い文章を読んでくださる
あなたに感謝して、

あなたにとって、素晴らしい1日で
ありますように。🍀🍀🍀

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