【小説】#3 怪奇探偵 白澤探偵事務所 | 見覚えのないプレゼント
あらすじ:野田が倉庫と戦い続け約一か月。白澤のため込んだ蔵書の整理がようやく終わり、残りは廃棄処分の品々をまとめるだけとなった。廃棄処分の品々の中にプレゼントらしい包みを見つけ、作業を中断して開けてみるとポラロイドカメラが入っていた。見慣れぬカメラに触れる野田と覚えのないプレゼントに困惑する白澤、試しに撮ってみた写真には……。
窓を開け放つと、ビルの隙間から青空が見える。三階の倉庫を片付けに片付けてようやくたどり着いた空は、たとえ新宿の薄灰色の空であったとしても眩しく見え