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鑑賞の一つの「尺度」として、面白かったです:読書録「絵を見る技術」

・絵を見る技術 名画の構造を読み解く
著者:秋田麻早子
出版:朝日出版社

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絵画鑑賞に関しては僕は完全に「感覚派」(言い換えれば、「何も考えずに見る」w)なんですけど、そう言うスタンスでも、
「なるほどね〜」
って感心させられました。
「感覚派」とか言いながら、美術館では結構「音声解説」を使ってるんで、絵の描かれた背景とかは割とインプットされてるんですよね。
それよりもこういう見方っていうのは、より「作品そのもの」に即した鑑賞の仕方をリードしてくれる視点になります。
ま、小説を読むときの「テクストとしての読み解き」みたいな感じかな?(違うかw)


フォーカルポイント、経路、バランス、色、構図・比例


というポイントで「見方」を解説。
カラー図版がバンバン入ってて、それをベースに読み解いてくれるので、実にわかりやすい。
…んですが、「構図・比例」の後半くらいになってくると、チョットついて行けないとこも。
いや、わかるんですけど、
「いくらなんでも、そりゃ偶然の可能性もあるんちゃう?」
って感じでしょうか?
こんな補助線、考えてられんってw。
(これは僕の能力の限界でもあります。好きな人は多分、こういう解析好きだと思うし、実際に製作者がそこら辺まで意図してた可能性は少なからずあります)

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絵画を見るのが好きなら、こういう視点を自分の知識として整理しておくのは面白いでしょうね。
そこまでのつもりは僕にはないんですがw、「そういや、こういう見方があるって言ってたな」くらいは頭のどっかに収めておきたいと思ってます。
良い本と思いますよ。


ちょい好みの作品も見つけたしw。

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