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萩尾望都のレコードが聴いてみたいw:コミック「薔薇はシュラバで生まれる」


・薔薇はシュラバで生まれる 【70年代少女漫画アシスタント奮闘記】
著者:笹生那実
出版:イーストプレス

ご自身も少女漫画家をされてつつ(30代で一度引退)、いろいろな先生のもとでアシスタントもされてた作者の回顧エッセイ。
アシスタントものって、ちょっとジャンル化しつつありますかね。(手塚治虫さんを筆頭に)


美内すずえ
くらもちふさこ
三原潤
樹村みのり
山岸涼子
etc,etc


70年代以降の「少女漫画隆盛期」を支えたビッグネームが飛び出します。
改めて「凄い時代だったなぁ」と。


だから本書も「アシスタントの苦労物語」の側面はあるものの、「残酷物語」ではなく、その輝かしい時代を共有した者たちの「青春物語」となってます。
1週間風呂も入らず、徹夜続きでボロボロだったとしてもw。


作者がメインでアシをしたのは(もともとファンだった)美内すずえさんなんで、その話が一番多いんですが、作品としての「ヤマ」は、山岸涼子さんが「天人唐草」を描いてたときのエピソードでしょう。
「なるほどな〜」
と感じるところもあって、久しぶりに「天人唐草」、読み返してみたんですが…
…ヤッパきつい。
未だにエグるようなインパクト。
これはまあ、ホント歴史に残る…。


70年代から80年代の少女漫画を読んできた人にとっては、懐かしくも共感できる作品と思います。
今のトレンドからはチョット外れてるかな〜。
寂しいことなのか、それこそが彼女たちが成し遂げた成果なのか。
僕には何とも言えませんがね。


ちなみに本書には萩尾望都が「作者・作曲・歌唱」したレコードの話が出てきます。

いやぁ、知らんかったわぁ。
ちょっと聴いてみたい気も…


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