見出し画像

主人公たちの「距離感」が好きです:読書録「栞と嘘の季節」

・栞と嘘の季節
著者:米澤穂信
出版:集英社

シリーズ第2作
1作目(本と鍵の季節)も読んでて、面白かった記憶もあるんですが、ストーリーはすっぽり…。
で、ネタバレサイトのお世話になっちゃいましたw。
まあ、1作目読んでなくても、ほとんど関係はないんですけどね。


作者の出世シリーズ「古典部」シリーズに比べると、本作の登場人物たちの人間関係はドライです。
都会(っていても八王子近辺だけどw)ってのもあるかな?
ただその「距離感」が僕には心地よかったです。
ちょっと「古典部」は近すぎる。
(それがアニメになると心地よくなるのが不思議w。アニメ「氷菓」は傑作です)


その「距離感」がリアルなのかどうかは、高校時代から40年(!)近く経っちゃってる僕にはなんとも言えないんですけどねぇ。
自分の子供たちみてると、もうチョイSNSやネットでの距離感は近いような気がいなくもないかなぁ。
それを標準としていいのかどうかも分かりませんがw。


でも登場人物たちが「切り札」を持ちたくなる気持ちは、なんとなく分からんでもない。
青春ミステリーなんだけど、「古典部」シリーズも、このシリーズも、彼らが抱える「悩み」や「闇」は軽いものじゃないです。
その仄めかしっぷりの距離感…も、好きかな。
また続編が出る頃にはストーリーは忘れちゃってるかもしれないけどw。


#読書感想文
#栞と嘘の季節
#米澤穂信

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?