見出し画像

「愛媛県高校生徒会連合」…かぁ:読書録「鴻上尚史のもっとほがらか人生相談」

・鴻上尚史のもっとほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋
著者:鴻上尚史
出版:朝日新聞出版

画像1

鴻上さんのこの連載は時々ネットで回って来ることがあって、「丁寧に良い回答するなぁ」と感心してたんですが、今回は帯のブレイディみかこさんの推薦文に惹かれて妻が購入。
1冊目はスルーしてるんですが、まあ特にそれで不都合はないですw。


読み終えて思ったのは、やっぱり、
「丁寧に良い回答するなぁ」
その基本は「相手の話をちゃんと聞いて、相手の立場や考え方をまずは尊重する」
てとこでしょうね。
僕だったら、子供にひどいことをした親の自己弁護的な相談なんか、
「知るか!」
なんですがw、鴻上さんははねつけたりせず、質問者の気持ちや立場を推し量りつつ、丁寧に状況を分析します。
その上で、質問者を批判するのではなく、それでも決して擁護することもなく、「これから」のあり方について示唆をしてくれます。
「真似できんなぁ」
と言うのが正直な感想ですわ。


<自分の頭でちゃんと考えて欲しい。それだけを思っています。考え抜いた結果、僕のアドバイスを無視することになっても、意味があると思うのです。>


多分、鴻上さんの「回答」の中身よりも、この「スタンス」こそが本書の読みどころであり、学ぶべきところであろうか、と。
一般的にこう言うのは「男性」(もちろん僕も)にハードル高いですけどね。
すぐに「正解」探しちゃうからw。


本書の中で鴻上さんは新居浜での高校生時代(新居浜西の出身)、校則の変更を求めて生徒会長になり、その実現のために県内高校の生徒会の連帯組織「愛媛県生徒会連合」の立ち上げを画策したことを書かれています。
いやぁ、不勉強ながら知りませんでした。
1年弱で権力側(学校・教師)に潰されてしまったようですが、もし上手く行ってたらどうなってたでしょうね?
もしかしたら僕らもその「連合」に参画してたかも…w。
ま、あんまり「校則」に理不尽な思いをしたことはないですけどね、僕自身は。(陰でコソコソしてたんでw)


#読書感想文

#鴻上尚史

#鴻上尚史のもっとほがらか人生相談

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?