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2021年5月の記事一覧
ほほう、なるほど〜:読書録「Z世代」
・Z世代 若者はなぜインスタ・TikTokにハマるのか?
著者:原田曜平
出版:光文社新書(Kindle版)
「さとり世代」や「マイルドヤンキー」と言った切り口を提示してきた若者研究者による「Z世代」の分析。
Z世代。
90年代中盤から2010年代序盤に生まれた世代という括りのようです。
ぶっちゃけ、僕の子供(16歳・14歳)はこの世代になります。
「彼らのことが知りたい」
ってのも「なきにし
長い!でも物語はストレート:読書録「ピルグリム」
・ピルグリム 1、2、3
著者:テリー・ヘイズ 訳:山中朝晶
出版:ハヤカワ文庫(Kindle版)
Amazonのおすすめに出てきたのを、勢いで購入。
なんかエンタメなスパイものを読んでみたい気分だったので。
…で、そういう気分にはピッタリの作品でした。
全3巻。
長いのは長いんですがw、ストーリーはストレートで、それでいて飽きずに最後まで読み通すことができます。
映画化が予定されてるようです
その組織が維持され、成長するに足るビジネスモデルはあるか:読書録「郵政腐敗 日本型組織の失敗学」
・郵政腐敗 日本型組織の失敗学
著者:藤田知也
出版:光文社新書(Kindle版)
NHKクローズアップ現代で取り上げられた「かんぽ生命」の不適切募集を軸に、業務停止命令(かんぽ、日本郵便)・トップ辞任に至る経緯を振り返りつつ、郵政さらには日本企業の構造的課題を指摘した作品。
…なんですが、個人的にはもうチョット「失敗の構造的な要因」に踏み込んで欲しかったかなぁと思っています。
特に郵政事業の
ストレートなハードボイル作品:読書録「危険な男」
・危険な男
著者:ロバート・クレイス 訳:高橋恭美子
出版:創元推理文庫(Kindle版)
物語としてはあまりひねりのないハードボイルド小説。(題名も、割とストレート)
まあ、あんまり「ひねり」がありすぎるのもねぇ。
久しぶりに読む「ハードボイルド小説」なんで、このストレートっぷりが結構新鮮な感じでもありました。
何作も続けて読むと飽きちゃうかもしれませんがw。
シリーズとしては「モンキーズ・
追記「実力も運のうち」
日本の場合、そこまで極端な学歴偏重社会じゃないし(学歴と収入・社会的地位の密接度において)、貧富の差もアメリカに比べると大きくない。
…んだけど、その中途半端さが逆に問題なのかもなぁとも思います。
博士号を持った経営者や政治家・官僚、どれくらいいますかね?
確かにアメリカのリベラルの問題はサンデルが指摘している通りだし、そこに能力主義と教育の関係性もあるように感じます。
しかしながら、だからこそ
オバマの感想が聞きたい:読書録「実力も運のうち 能力主義は正義か?」
・実力も運のうち 能力主義は正義か?
著者:マイケル・サンデル 訳:鬼澤忍
出版:早川書房
人は、持って生まれた才能を、自らの努力で十分に発揮し、その成果を自らのものとして評価されるべき。
ただそれぞれの人は環境によってその才能を発揮する条件が異なってしまう。
従ってこの不公平をなくして行き、「機会の平等」を実現することで、才能を発揮した結果が公平に評価されるようにすることが重要である。
パチ
本格ミステリを堪能できます:読書録「第八の探偵」
・第八の探偵
著者:アレックス・パヴェージ 訳:鈴木恵
出版:ハヤカワ・ミステリ文庫(Kindle版)
1930年代後半から1940年代初めの「探偵小説黄金期」に書かれた、私家版でしか出版されていないミステリ短編集。
元数学者の作者は、「殺人ミステリ」の数学的規則性を見出し、論文(探偵小説の順列)を書くと同時に、その規則性に沿って短編を書き上げていた。
25年以上経って、その再出版を計画する編集