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ほほう、なるほど〜:読書録「Z世代」

・Z世代 若者はなぜインスタ・TikTokにハマるのか?
著者:原田曜平
出版:光文社新書(Kindle版)

「さとり世代」や「マイルドヤンキー」と言った切り口を提示してきた若者研究者による「Z世代」の分析。
Z世代。
90年代中盤から2010年代序盤に生まれた世代という括りのようです。
ぶっちゃけ、僕の子供(16歳・14歳)はこの世代になります。


「彼らのことが知りたい」
ってのも「なきにしもあらず」ですが、正直言えばAmazonのセールで安くなってたんですよね、これw。
でもまあ、なかなか興味深く読むことはできました。
(作者の「上から目線」が気にもなりましたがw。作者自身がおっさん(77年生まれ)ですし、読者層としては「おっさん」を想定してるでしょうからわからなくもないんですが、もうちょいリスペクト持ってもええんちゃうかなぁ、とは感じました)


総論から言うと、


「取り上げられている具体的な<流行りもの>は、あんまり分からなかった」
「使っているSNSやメディアとの距離感については、ほぼ予想通り。でも個別には<へえ?>って思うところもあった」
「自分の子供たちをみてると、<大筋はこんな感じやな>とも納得が言った」


…ってとこでしょうか。


SNSに関しては一番使われてるのは「Twitter」。
これはちょっと意外かな?でも子供たちに聞いてみると、確かに使っています。
もっとも利用時間はさほど多くない。(情報蒐集用って感じ)
女性の使用率が高いのが「Instagram」ってのは、娘にも通じます。
最近はLINEよりもインスタのDMの方がメインの連絡手段になってるようです。
利用時間が長いからですね(息子の方は相変わらずLINE)。
インスタ関係の機能の話がチョロチョロ出てくるのは、これかぁ、と改めて思った次第。


動画に関してはYouTubeが「神」w。
これは我が家も。
意外だったのは、世間ではTVer、Abema、アマゾンプライムがこれに続くんですね。
我が家もTVerは使われてますが(一番使うのは妻w)、次はNetflix。
Abema、アマゾンプライムは僕の方が使ってますw。


「Z世代」と、その上の世代「ゆとり世代」との差とか(ゆとり世代は携帯第一世代で、Z世代はスマホ第一世代。超安定思考で上からの同調圧力にも弱い「ゆとり」に比べると「Z」はマイペースで自己承認要求が強く(チル&ミー)、横の同調圧力に敏感etc)、Z世代に特徴的な流行りものの整理、(コロナ後も踏まえた)今後の予想とかは面白いといえば面白いけど、特にマーケティングをしてるわけではないんで、
「まあ、そうかなぁ」
ってくらいでしょうかw。
思ってる以上に韓国文化への傾倒があるのは意外な印象もあったんですが、娘のことを考えると、「そうかもな」。
ちなみにゲームどっぷりの息子の方は中国の方が影響がありそうですw。


僕と同世代ですと、会社の部下とかは「ゆとり世代」。
「Z世代」は子供でしょう。
僕は「世代論」はあまり信じてないんですが、環境やツールが大きく変わってきてるのは確かなので、
「自分の子供はどういうの使ってるのかな?」
ってことに興味がある人は一読してもいいんじゃないでしょうか?


ちなみに作者のおっさんへのアドバイスはこちら。

<中高年のおじさまで、フェイスブックに一日何回も熱い持論を投稿している人をよく目にしますが、 Z世代が最も投稿しているストーリーズでさえ、月に 1 ~ 9回(週に 2回程度)の投稿が平均です。  
主張したいことがあふれまくっている投稿頻度の高いおじさまは、実は Z世代に相当煙たがられている可能性があるのでご注意下さい。>

ギクっ!


#読書感想文
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