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【砂の山】


4歳の時
当時住んでいた団地の真横に
小さな公園があった。

俺は
この公園に母親と一緒に
よく遊びに来ていた。

この時母親は
1歳の弟を乳母車に乗せ
編み物をして暇をつぶしてた。

その間俺は
砂場で山を作ってトンネルを掘り
ミニカーを走らせて遊んでた。
(((o(*゚▽゚*)o)))

最初の頃は
山を硬めに作れず
トンネルもスグ崩れて
ダメダメな砂の山だった。

でも何度か山を作っていく内に
砂の山をパンパン叩くと
硬めに作れる事を発見した。

その山でトンネルを掘ると
中々崩れないトンネルがほれ
長時間遊ぶ事が出来るようになる。
(´∀`*)ウフフ

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【鉄の山】


しかし硬い山でも
トンネルを掘る場所を深くしないと
山が崩れてしまって
また最初から作り直しになった。

なので俺は
山のふもとから更に奥深く
一生懸命穴を掘り
崩れないトンネルを作り上げた!

このトンネルは
凄く強固なトンネルで
ミニカーを何度往復させても
全然びくともしない。

この時俺は
トンネルを極めたと感じ
感無量になった。
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

しかし俺は
以前からトンネル以外にも
山にグルグル回る道を作ってた。

しかしその道も
ミニカーを走らせると
スグ崩れるから何とかしたかった。
|ω・`)ショボーン

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【平坦な道】


そこで俺は
砂山の道の側面に片手を添えて
上からパンパン叩き固めてみた。

すると以外にも
かなり丈夫な道が出来
ミニカーを走らせても
なかなか崩れない道が完成した。

しかしその道は
よく見てみると
少し外側に斜めに傾いてて
平坦な道じゃなかった。

そこで俺は
道を叩いて固める時
角度をよく確認しながら
正確にパンパン叩いていてみた。

しかし
どうしても平坦な道にならず
何度やっても斜めになる。
(;д;)グスン

なので俺は
道の側面に手を添えて叩く時
山側に斜めになる様に
チョップしながら叩いてみた。

すると
山側に斜めの道が出来ると思ったが
なんと平坦な道が出来上がった!
ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪

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【高い砂場】


そして完成した
完璧な穴と道がある山を
母親に見せたくて呼びに行った。
(*´-∀-)フフフッ

しかし砂場は
平らな場所じゃなく
1m位上のセメントの箱の中にある。

その箱は
外側に向かい坂になってて
セメントの坂を登らないと
砂場に行けない作りだった。

いつも俺は
この坂を一生懸命上って
砂場にたどり着く。
( ´ー`)フゥー...

でも砂場から出る時は
この坂を滑って下れるので
すごく楽だった。

しかしこの時俺は
砂場の坂を滑ろうとしたら
淵につまづいてしまった。

そして
そのままうつ伏せに倒れ
下まで滑ってしまう。

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【坂滑り】


俺は
砂場から落ちて泣いてしまい
母親を見たらすぐに来てくれて
砂を払ってくれた。

そしてこの日は
このまま家に帰って
すぐにお風呂に入れられてしまう。
ε-(・д・`;)フゥ…

後日また
この砂場に母親と弟と一緒に
遊びに来てた。

俺は
また砂場の坂を上り
自慢の山を作って遊び始める。

以前俺は
完璧な山を作れたから
今回作る山は
更に大きな山を作ろうとした。

そして必死に作った山が
想像以上に上出来だったので
母親見てもらおうと呼びに行った。
ワーイ♪ヽ(*゚ェ゚*)ノ

しかし
また砂場のふちに足を引っかけて
うつ伏せに転んで
そのまま坂を滑ってしまう。

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【思い込み】


そして俺は
また大泣きしてしまい
母親の方を見た。

するとまた
母親が来てくれて砂を払い
砂だらけの状態から
スッキリさせてくれた。

そしてまた
そのまま家に帰り
お風呂に入れられてしまう。
(ヽ´ω`)フゥ-3

この時俺は
砂場から落ちたら
泣けばすぐ母親が来てくれる
そう思ってしまった。

そして
体中付いた砂を払い
スッキリさせてくれるんだ
そう感じてしまった。

後日また
俺と母親と弟で
この公園に遊びに来た。
(*´-∀-)フフフッ

そしてまた俺は
砂場によじ登り
立派な山を作って遊んだ。

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【甘えん坊】


そして完成した山を
母親に自慢したくて
呼びに行こうとしたら
また砂場のふちにつまづいた。

そしていつものように
うつ伏せになって転び
そのまま下にすべってしまう。
(ノД`)・゜・。

俺は
また泣き出してしまい
母親を見て助けを求めた。

しかしこの時母親は
ベンチから1歩も動かず
俺の方を見てるだけだった。
(。 ・_・ 。)ジィーッ

この時俺は
「もう甘えさせてくれないから
1人で立たなきゃダメなんだ」
そう悟ってしまった。

きっと母親は
泣けば来る思ってる俺に
甘えないよう教育したようだ。

仕方ないので俺は
自分で立ち上がって砂を払い
自分の足で母親の所に向かい
もう甘える事を諦めたのだった。

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