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地元にこだわることのリスク

エンリコ•モレッティ「年収は住むところで決まる」を読みました。

私が選んだポイントは以下の3点。

①隣人の教育レベルがあなたの給料を決める
→大卒者の割合が多い都市ほど、高卒者の給料が高い。同じ人物の年収が、その都市にどれだけ技能の高い働き手がいるかによって、大きく変わってくるとみなせる。

②健康寿命には地域格差がある
→高齢者の医療機会の差はあまりない。教育と所得は、食生活、運動習慣、喫煙、飲酒までライフスタイルのあらゆる面で影響を及ぼす。教育レベルの低い人たちに囲まれて生活していると、不健康な生活習慣に陥りやすい。

③学歴の低い層ほど地元に留まる
→肉体労働や非専門職の労働市場は概して地域単位で完結。高学歴者は移住に積極的である。都市間の経済格差が広がっている状況下で、教育レベルによる所得格差の拡大は更に拍車がかかっている。

私の感想

上記①について
本書の著者は学者さんで、タイトルはウソではないことがデータの裏付けを持って示されていました。私は地方に住んでいて、何となくは感じていたことでした。明確に示されて、納得せざるを得ないです。

上記②について
仕事だけでなく、ライフスタイルまで!でもこれもわかる気がします。人は周りの影響を受けやすいです。私は特に。地方に住んでいることが変えられないなら、教育や所得の高い方との接点を増やして、良いライフスタイルを確立しよう。

上記③について
私は地元で仕事をすることを親から期待され、それが良いことと思ってきました。でも、地元に留まるということは大きな機会損失をしていることになるわけです。私はまだまだこれから稼いでいきたいわけですから、学ぶことと並行して、地元へのこだわりはリスクがあることを自覚しないと。

ありがとうございました。

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