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「賢い消費者」について考える⑤

前回の記事では「その4」と称して
【生活水準を上げすぎない】ことを、いくつかある賢い消費者の条件の一つとしてお話させていただきました。

【賢い消費者】とは
自分が「賢い消費者」というワードに出会ったのは中学校の家庭科の授業でした。今思うと中学生でこの言葉に出会えたのは幸運だったなと感じます。
 
 物の価値や質を見抜けない消費者のままだと搾取をされたり、知らないうちに健康を害したり、幸せな人生を歩んでいくのに余計なハードルが増えてしまう。だから本質を見抜ける力をもった「賢い消費者」になりなさい。そのように教えてもらったことを今でも覚えています。そこから賢い消費者とはどんな消費者なのか自分なりに考えてきました。

 世の中に適応しながら逞しく生きていける=健康で幸せになっていける「賢い消費者」に繋がりそうな項目を複数回に分けて挙げていきます。

その5

【自分の幸せを自分で決めることができる】

 
 皆さんは自分が今幸せかどうかをどのように決めていますか?

他の人と比較して自分が幸せかどうか決めている人
 「他の人と比べて自分は○○だから幸せ」という他者との比較でしか自分の幸せを決められない人はいませんか?

 これは自分の幸せを自分で決められない状態です。誰かと比較して自分が上であれば幸せ、自分が下であれば不幸せ。「あの人」より優れているから、「私は幸せ」と感じていると「あの人」が成長してあなたより優れて人物になったときに素直に「あの人」の成長を喜べなかったり、妬んだり、足を引っ張ろうとしたり・・・人と比較して自分が幸せかどうか決めようとすると、比較対象にしている人によって「幸せ」に波ができてしまいます。

 それに、自分より不幸だと認識している人を差し置いて「心の底」から「幸せ」と言えますか?「人の不幸の上に自分の幸せを築く」といつか壊れます。それは本当に幸せと言える状態でしょうか。
自分さえ良ければ・・・では真に幸せになることはできません。

 そもそも他人と自分を比較する行為はあまり意味がないと思っています。やる気が出るならいいのですが、そうでないなら比較する必要はないかなと考えます。
なぜかというと元々持っている遺伝子が違うから。(同じ遺伝子を持っていたとしても完全に同じ環境で育つことはできません。)
 持っている遺伝子が同じで、育ってきた環境も全く同じあれば比較対象にしても良いと思いますが、他人にそれは当てはまりません。

 自分の幸せは自分で決められるようになること

 自分は何をしたら幸せなのか、自分はどれぐらい食べたら満足なのか、何を食べたら満足なのか、何を着ていたら満足なのか、自分について把握することができていますか?
 自分の幸せを自分で決められるようになっていないと、幸せを求める過程で際限なく「次」を求めてしまい結果的に幸せへのハードルが高くなり、浪費や破産につながってしまいます。
 
 近年では「メガ盛り」とか「大食い」に関する番組がレギュラー枠をもっています。本当にあれだけ食べないとお腹が空いて物足りないのでしょうか・・・
ビジネスだと信じたいです。大食いの人たちは満腹になるまでのハードルを自分たちで上げてしまっているので食に関してランニングコストが高くなってしまっていますよね。幸せな状態を継続しやすくするためにも、幸せへのハードルを上げすぎないことも一つ重要なことだと思います。
 
 将来、世界的な人口増加に伴う食糧危機が来たときに「メガ盛り」とか「大食い」に関する番組をテレビで放映したら笑えない日が来ると個人的には思っています。「なんてもったいないことをしていたのか」と感じる日が来てからでは正直遅いです。

○自分が何をしたら幸せを感じるのか把握できていて、自分の幸せを自分で決められる。

○他人との比較に一喜一憂しない。

賢い消費者は、上記のことも分かっているのだと現時点の自分は感じています。


 あなたが思う「賢い消費者」とはどんな消費者ですか?

                             次回に続きます。


サポートしていただけたら、実験用具を買うか、実験用の薬品を買うかまだ決めていませんが、生徒さんたちと授業のために使いたいと考えています。