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「賢い消費者」について考える②

 今回も「賢い消費者」とはどのようなものなのか、自分が思うところをお話していきたいと思います。自分もまだまだ「賢い消費者」には程遠いので自分への戒めを込めて書いていきます。

 ※前回の記事ではその1と題して、賢い消費者は
【何かを買うときに「時間」で買っていることを理解している】ことをいくつか条件がある中の一つとして挙げさせて頂きました。

【賢い消費者】とは


 自分が「賢い消費者」というワードに出会ったのは中学校の家庭科の授業でした。今思うと中学生でこの言葉に出会えたのは幸運だったなと感じます。
 
 物の価値や質を見抜けない消費者のままだと搾取をされたり、知らないうちに健康を害したり、幸せな人生を歩んでいくのに余計なハードルが増えてしまう。だから本質を見抜ける力をもった「賢い消費者」になりなさい。そのように教えてもらったことを今でも覚えています。そこから賢い消費者とはどんな消費者なのか自分なりに考えてきました。

 世の中に適応しながら逞しく生きていける=健康で幸せになっていける「賢い消費者」に繋がりそうな項目を挙げていきます。

今回は第二弾です。



その2

【コストパフォーマンスCPを「持続可能か」という軸を
入れた上で判断できる】


 食品であれば、「値段」と「量」と「美味しさ」の基準がコストパフォーマンスを評価するときに必要な項目として挙げられます。そこに、「持続可能であるか」という軸を入れられる消費者は賢いなと感じます。

 どれだけコストパフォーマンスが良い食品でも、継続して食べることで健康を害してしまったり、国内の農家さんを廃業に追い込んでしまうことに繋がったとしたら・・・。あまり賢い選択とは言えません。

 衣服であれば、「値段」と「見た目」と「機能性」の基準がコストパフォーマンスを評価するときに必要な項目として挙げられます。食品と同様にそこに、「持続可能であるか」という軸を入れられる消費者は賢いなと感じます。生産者、製造者等に適正な賃金が払われておらず、過度の負担がかかっていたとしたらあなたは心の底から喜んでその服を着ることができますか?

 消費者に選ばれなければ市場から「商品」は消えていきます。これは「良い商品」と「悪い商品」どちらにも共通することです。また、消費者に選ばれれば「良い商品」も「悪い商品」も市場に残ります。

消費者が「三方良し」の「売り手良し」、「買い手良し」、「世間良し」の商品を選び続けることができれば「悪い商品」は徐々に少なくなっていきます。

 ただ、経済的な事情等もあるのでいつも正しい商品を選ぶことは難しいとも考えます。

 今回伝えたいことは、消費者が購買活動をする時に、
事情があって良い商品を「選ばない」のと、知識がなくていい商品を「選べない」のとでは大きな違いがあるということです。
 
 また、企業からの「宣伝」に過度の影響を受けて、本質を見落とさないようにすることも「賢い消費者」として大切な要素の一つであると考えます。
 
「賢い消費者」は自分の「消費行動」が、マーケットに大きな影響を与えると自覚していて、生半可な選択は巡り巡って自分の首を絞めることに繋がると分かっています。
 安い輸入品を買い続けることで家計を助けることはできるが、国内の農家さんを応援することはできなくなります。輸入が止まった時に頼れるのは国内の農家さんです。一番大切な産業の一つを担ってくれている方々へのリスペクトを忘れると後で大変なことになります。

 ○「賢い消費者」は、自分の消費(選択)で誰かを助けることができることを
   自覚しているからこそ、商品を「自ら選ぶことができる。」
   まだ伸びしろのある消費者は商品を第三者に「選ばされる。」

 ○賢い消費者は自分のことだけではなく、地球や社会全体のことも考えながら
  倫理的な消費=エシカルな消費を継続していくことができる。


※今後この倫理的な消費=エシカルな消費というものが消費者のスタンダードに
 なっていくと思われます。また別の記事でお話したいと思います。

 賢い消費者は、上記のことも分かっているのだと現時点の自分は感じています。


 あなたが思う「賢い消費者」とはどんな消費者ですか?

                             次回に続きます。

サポートしていただけたら、実験用具を買うか、実験用の薬品を買うかまだ決めていませんが、生徒さんたちと授業のために使いたいと考えています。