当たり前を壊して次の当たり前に
6月9日、福岡市南区の福岡第一高校と第一薬科大学付属高校が合同で、体育祭を行いました。参加した生徒さんは両校合わせて約2300人。
体育祭のスタートは午後6時。スタート時間が今まで聞いたことのない時間となっています。
このスタート時間にすることで、熱中症対策ができる、暑さのためにマスクを外す生徒が少なくなる=感染予防対策になるという効果が期待されていたそうです。
あとは日焼けを気にする生徒さんへの配慮もあったとか。
密を避けるために競技はリレー競技の3種目に絞られていたそうですが、プロジェクションマッピングやペンライトを使ったり、応援合戦があったり、コロナ禍で体育祭が開催できなかった学校の生徒さんたちにとって素敵な行事になったことと思います。
3年ぶりの開催となった体育祭は全学年にとって初めての体育祭となったそうで、最後は花火が打ち上げられていました。
泣いている生徒さんや充実した顔の生徒さんたちがとても印象的でした。
辛い時を我慢して来た分、思い出に残る素敵な体育祭になったんだろうなと感動しておりました。
ここからが本題です。
今回お話したいことはプロジェクションマッピングいいねとかペンライト使ったのいいねとかではなく、今まで学校現場で当たり前だった「常識」に縛られず、新しい常識や選択肢、前例を出してくださったことについてです。
出てきた意見に対して、「それいいじゃん!」と共感して、「安全に実行するには何をしていけばいいか」みんなで考えて実行して成功したことに大変な意義があると考えています。
学校の常識は長い間変わりませんでした。
前例がないことに踏み出すことを長い間して来なかった慣習はかなり根深いところまで浸透しています。
今までの現場だと「夜に体育祭をやる」という意見がまず出てこなかったでしょうし、出てきたとしても前例がないことや何かしらの理由をつけて実行してこなかったと思います。
そんな保守的な傾向が強い教育業界に素敵な前例が生まれました。
残すべきものは残して、壊すべきものは壊しながら、その時代と生徒さんたちの実情にあった選択ができる現場になっていって欲しいと改めて感じました。
大きなパラダイムシフトが起こるのはあと何年後かわかりませんが、当たり前を壊して、次の当たり前に変えていくチカラが今後教育現場に求められていくのだろうなと感じます。
今回の体育祭を実行した学校関係者の皆さん、生徒さんたち、地域の方々のご尽力に敬意を表したいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
サポートしていただけたら、実験用具を買うか、実験用の薬品を買うかまだ決めていませんが、生徒さんたちと授業のために使いたいと考えています。