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やさしさラボ “コト起こし”実践6

これは、「やさしさラボ」の最終課題”コトを起こす”に関するメモです。
”コトを起こす”=やさしさの使い方の実験
ここでの定義は、
①自分と自分にとっての「むこうがわ」との間で
②自分にとって「やさしさとは何か」に近づく/を深める、あるいは「やさしさの使いかた」を表現する
③何らかの「コト」(アクション、できごと)を起こすこと

私の”コト”は、
自分と関わりがある人と「やさしさ×〇〇」で対話をする

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恵さん 50歳 女性
関係性:バイト先の先輩・救世主・お母さんみたいな
プロフィール:バイト先で店舗運営業務を行っている主婦の方。主に深夜番でお世話になっていて、バイト帰りに男性に絡まれてしまっていた私を「うちの子に何するの!」って助けてくれた。かっこいい。面白い。

対談音声ファイル​↓


Q.家族との関係で優しいなもしくは優しくないなと思ったエピソードがあったら教えてください。

恵さん「優しくないなって思うことの方が多いけれど、優しいなって思うのは子供かな。うちの息子って冷めてるというか冷たいと言うか。親を親だと思ってないっていう言い方は変だけど、ちょっと馬鹿にしてるというか。恥ずかしいのか。たぶん、妹ができてとられてしまった感があって、甘えられなかったっていうのがあるからなんだけど。わたしが急遽、手術をする事になり入院したんだよね。そしたら彼だけが毎日「何が欲しい?」「何がしたい?」って言って病院に来てくれて。初めてこの子は優しいんだな。思ってくれてるんだなっていうのをその時に実感したかな。その時息子は中学生だったから、中学校終わった後に毎日来て「アイス食べたいな」って言ったら、次の日アイスを買ってきてくれたりとか。嫌だったとは思うんだけど洗濯物を持って帰ってくれて、主人も普段そんなことする人ではないけれど洗ってくれて、私が入院してる時はそんな状態で。」

私「そういう危機的な状況だからこそ見えてきた優しさですね。でも、普段冷たい息子さんが毎日か…」

恵さん「家族を思ってくれているんだな、母親を少しは大事にしてくれているんだなって思った瞬間だったかな。」

私「家族って特殊な部分はありますよね。」

恵さん「そうそう。言葉には出さないし。後は、息子の話ばかりにはなっちゃうけど、娘がいきなり倒れた事があって。学校でストレスを溜めちゃって、家に帰ってきたら意識が無くなった時があったの。喋ってるうちに全く意識はないし、呼吸はしてるから生きてるのはわかるけど、救急車を呼んでいろいろ手配をして一緒に行ったの。その時、息子にはとりあえず「鍵がないからどこか友達のところとかに居させてもらって」って連絡したの。そしたら、びっくりして急いで血相変えて迎えに来てくれて。妹が動けないから「お兄ちゃん、抱っこしてベットに寝かせてもらえる?」って言ったら「わかった。」って言ってしてくれたのよ。妹の事もなんだかんだいじめるけど、思ってるんだなって思って。あの子はたぶん、他の人から見ると冷たいし、そっけないし、家族の輪に入りたがらない。たぶん、自分が仲間外れにされているって今も思い続けているから。それなんだけど愛情があるのがわかったかな。後、彼に言われたのはわたしが思ってくれてるのはすごくわかる。でも反抗したくなる。妹を可愛がるから。自分じゃなくて二の次に妹だから。そうじゃないよねって言っても、やっぱりそれは理解ができない。それが、わたしも主人も一番下だからわからない。」

私「わたしも息子さんの感覚に共感できますね。それでもいざっていう時にそういう行動が出来るっていうのは、わたしだったらできるかわからないですね。」

恵さん「娘も優しいんだけど、それは自然な事だし、主人も呑まなきゃ優しいから。酒呑むと大変なんだけどw優しいっていうか、当たり前のように自分が率先してゴミを捨てに行ってくれるから。自分の仕事と思っているのか、ちょっと怒る時もあるけれど。私が休みでも毎日、ゴミの日は彼が出してくれる。」

私「へぇ。なかなか現代では珍しいんじゃないですかね。」

恵さん「玄関にあるゴミを持っていく人はいるかもしれないけど、自分でゴミを集めて、新しいゴミ袋を着けてくれる。それも優しさなんだろうな。旦那さんが持っていのなんて俺くらいだぞってよく言われるけど。それを当たり前にしてくれる。」

私「もしかしたら、負担を減らそうとしてくれてるのかもしれないですね。旦那さんなりの優しさから出た行動なのかもしれないですね。」

恵さん「1番笑った優しさって言うのが、言っていいのかわからないけどw私寝ながら授乳していたのね。で、朝になると胸が出たままの状態で。いつでも子供が勝手に飲んでくれるのね。3時間おきにあげてるから旦那がいるタイミングで起きてる事ってほとんど無くて。そうすると風邪ひいちゃうからって胸にそっとタオルをかけてくれるのwそれが毎日やってくれた面白い優しさ。」

私「面白いけどすごくありがたいですね!」

恵さん「でも、子供からしたら邪魔なタオルだよw好きな時に飲めないから。そうすると子供が泣くんだ。それで私も目が覚めて、タオルがかかっていて「また余計なことを!」ってw彼はタオル一枚でも風邪をひかないための優しさなんだけどね。」


Q.やさしさってなんだと思いますか?

恵さん「強さだと思ってる。私は。これは友達にも言われたし、強さがなければ優しくなれないよね。怒る事も優しさの一つであるし、味方になる事も優しさの一つではあるし、何があっても強くいてあげなきゃいけないし、強さが必要だと思う。」

私「なるほど。強さ…」

恵さん「信用する優しさも強さだし。」

私「やっぱり母は強し?」

恵さん「友達に対してもそうなのかもしれない。優しいだけだと甘やかしになるじゃん。強く言わないといけないところは強く言う。その人のことを思ってたら強く言えるわけじゃん。自分が強くなければ優しくしてあげられないし。」

私「自分の強さってなんだと思いますか?」

恵さん「相手を信用するから強くなれるのかな?人に対してなら。」

私「自分に対しては…?」

恵さん「人なんじゃないかな?やっぱり人なんだよ。1人じゃ強くなれないから。私も弱い人間だから。人に対しては強くありたいと思うの。強いって怖いとかそういうんじゃなくて。その人を包んであげたいと言うか、手伝いができる人になりたいというか、間違っていることは間違っているんだよって言える人になりたいというか。」

私「その場を凌ぐために手を差し伸べるんじゃなくてその後の人生を包んだりとか手の差し伸べ方というか。」

恵さん「そうそう。拒絶されることもあるだろうし、誤解されることもあるだろうし。ただ、そういう人はいらないと思ってるから・・・」

私「その拒絶されるかもしれないとか。誤解されるかもしれないという恐れに打ち勝つ勇気もある意味強いですよね。それを受け入れてもらえるかは別の話だし。」

恵さん「そう!それに受け入れてくれた人のことは大事にしようと思うし。」

私「それが信頼につながっていきますしね。」

恵さん「そう。それがまた助けてあげたい気持ちにもなるよね。」

私「なんか。その助けてあげたいという気持ちが息子さんにも伝わっているような気がしますね。さっきの話を聞いていると。」

恵さん「どうだろう。それは彼のみぞ知るだよね。”母”としての優しさは影でいいと思うんだよね。悪いことも良いこともとりあえず影から見守ってあげる。それで、本当に間違っていることは強く言って、それで挫けちゃったときは、抱きしめるんじゃないけど、自分にくっと引き寄せてあげて、気持ちを聞いて。」

私「手を出したくなっちゃいますよね。それを堪えるのも強さですね。」

恵さん「今は手を出しすぎなお父さんとかお母さんとか多いと思うんだよ。周りがそうだから息子は嫌なんだよね。ママは違うって。助けを求めてくるまで救いの手は差し伸べないから。差し伸べたいよ?可愛いから。でも、これから今後のことを考えると、親と一緒に居られる期間のって20年くらいとかになるじゃん。その後に甘やかされてきた子は自分でどうにもできないんだよね。それだったら突き放す優しさって必要じゃん。子供ができたら褒めてあげるし、できなかったらなんでできなかったんだろうねって考えて手を差し伸べる。だから影として。でも、「居るんだよ。」っていう存在だけは置いておいてあげようって感じ。子供達がどう思っているかはわからないけど、男の子には特に厳しくしちゃうかもしれない。社会を担っていかないといけないじゃん。女性蔑視じゃなくて。やっぱりまだまだそういうところはあるから。会社でいじめられることもあるだろし、嫌なこともいっぱいあるだろうし、良いことだっあるかもしれないけど、それをやっぱり乗り越えないといけないことだから。」

私「たくましく育って欲しいとか渡っていって欲しいって気持ちですか?」

恵さん「ただ、本当に切羽詰まった時に助けてあげられるのは、私と主人だから。それは何歳になって親だからね。」

私「そうですか。この話の本当の意味がわかるのは自分が親になる時とかなんだろうなって思いますね。」

恵さん「甘やかすのはいっぱいできるし、それは優しさではない。その子のことを思っているんだったら、それは違うじゃん。愛情の押し売りであるし。」

私「親って、そう思って接していることを子供にどう思って欲しいんですか。」

恵さん「後々わかればいいかなって思ってる。今はすごくムカつくと思われていてもいいし、どう思われててもいいし。私が死んだ時に言われてみればそうだったなとか、子供ができた時に「あ。そうか」って思ってくれればいい。親だから。」

Q.この話をどのくらい未来の自分に届けたいですか?

恵さん「そうね・・・。30年後くらいかな!30年後で80だから。子供が今の自分くらいか少し上くらいになってて。そうするとその時にわかってくれてるのかな?っていうのもあるしね。」

私「あー。歳を取った息子さん、娘さんにあってみたい?」

恵さん「仲良くできてるのかな?っていうのもあるしね。」

私「ある意味、子育ての答え合わせができるみたいな。」

恵さん「介護されてるかもしれないしね。その時彼らがどういう行動をしてくれるのかも気になるしね。」


私の感想
 私自身、普通に両親がいて。何不自由なく育ててもらいました。でも、どこか母親と上手くいかなくて、母親を受け入れられない自分がいて、ここまで育ててくれた感謝はあっても、どうしても考え方とか言動を好きになれないことを幼い頃からずっと悩んできました。
 恵さんの話を聞いて、もしかしたら私の母もこんな風に思ってくれていたのかもしれないとは思いながらも、やっぱり私は母を受け入れることはできませんでした。
 でも、今は母親を無理に受け入れようとしなくてもいいのではないかなとも思うようになりました。違う人間で、性格の不一致があることは当たり前。親子なのに・・・と思う人もいるかもしれないけど、きっといつかわかる瞬間がくるだろうし、わからないままでもそれはそれでわからないを母が教えてくれたと思えば十分なのではないかなと考えました。
 私はこの恵さんとの話を、いつか結婚し子供を授かり、自分が母となった時に届けたいと思います。


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とある大学の大学4年生。22歳。 スーパーノーマル属性